2万文字解説】失業雇用問題と農業高齢化問題 雇用対策 リカレント教育 長文考察解説レポート

合計2万文字解説

  1. 求職を諦めた人の問題について。年齢層別の詳細なデータで問題の所在が分かる
  2. 地方の雇用問題について、地域別の産業構造の違いや、地域別の雇用対策の事例など
  3. IT人材不足の問題について、どのようなスキルを持ったIT人材が不足しているのか
  4. リカレント教育について、具体的にどのような教育訓練が求められているのか、企業や大学等の取り組み事例など
  5. 雇用保険制度について、失業給付の受給条件や給付期間など、制度の詳細な説明
  6. 生活保護制度と就労支援の関係について、具体的にどのような就労支援が行われているのかの説明
  7. 働き方改革について、テレワークやフレックスタイム制の導入事例や、導入による効果などの説明
  8. ワークライフバランスについて、企業の取り組み事例や、政府の支援制度などの紹介
  9. 日本の農業は、長年にわたり国内市場を中心に発展してきましたが、近年のグローバル化の進展に伴い、国際競争力の強化が喫緊の課題となっています。
    1. 高齢化と担い手不足
    2. 小規模農家の割合が高い
    3. 高い生産コスト
    4. 輸入農産物との競合
    5. 担い手の育成と農地の集約化
    6. 生産技術の革新と高付加価値化
    7. 輸出の拡大と海外市場の開拓
    8. 地域ブランドの確立と国内需要の喚起
  10. 農業従事者の高齢化と担い手不足 きつくて年収低い所得格差
    1. 小規模農家の割合が高い
    2. 高い生産コスト
    3. 輸入農産物との競合
    4. 担い手の育成と農地の集約化
    5. 生産技術の革新と高付加価値化
    6. 輸出の拡大と海外市場の開拓
    7. 地域ブランドの確立と国内需要の喚起

求職を諦めた人の問題について。年齢層別の詳細なデータで問題の所在が分かる

求職を諦めた人、いわゆる「就業を希望しているが求職活動をしていない人」は、年齢層によって、その割合や背景が異なります。

総務省の「労働力調査(詳細集計)」(2022年平均)によると、「就業を希望しているが求職活動をしていない人」の割合は、15~24歳で17.6%、25~34歳で10.9%、35~44歳で9.1%、45~54歳で7.6%、55~64歳で5.7%、65歳以上で2.1%となっています。

若年層ほど、求職を諦めている人の割合が高いことがわかります。15~24歳では、就職活動をしても仕事が見つからない、学業との両立が難しいなどの理由で、求職を諦めているケースが多いと考えられます。

25~44歳では、育児や介護との両立が難しい、希望する仕事がないなどの理由で、求職を諦めているケースが多いでしょう。特に女性では、出産・育児を機に退職し、再就職が難しいという問題があります。

45~64歳では、年齢を理由に採用されない、スキルのミスマッチなどの理由で、求職を諦めているケースが多いと考えられます。特に、55歳以上では、定年退職後の再就職が難しいという問題があります。

65歳以上では、健康上の理由や、十分な年金があるなどの理由で、求職を諦めているケースが多いでしょう。
このように、年齢層によって、求職を諦めている人の割合や背景は異なります。若年層、女性、高齢者など、属性に応じたきめ細やかな就労支援が求められます。

20代
20代で求職を諦めてしまう人の特徴は以下の通りです。
企業のニーズと自分の経歴がマッチしていない
求人票の条件を満たしていないことが多い
組織が求める年齢層と合っていない
転職活動をスムーズに進められない
職務経歴書の書き方がわからない
面接の対策ができていない
対策としては、自分のキャリアと企業ニーズのマッチングを図ること、転職活動のノウハウを身につけることが重要です。
30代
30代は、プライベートなライフイベントが増える時期でもあり、求職を諦める人も少なくありません。
正社員就職のための求職活動を行いながら、当面の生活維持のためにフリーター就業を行っている人が多い
非正規雇用者階級が男性の14%、女性の12%存在している
対策としては、正社員としての就職を目指しつつ、フリーター就業で生活を維持することが求められます。また、非正規雇用から正社員への転換を目指すことも重要です。
40代
40代は、役職も責任も大きくなる時期でもあり、求職を諦める人も見られます。
企業の求める人材要件が変化しているにもかかわらず、企業が求める人材要件や実際の職場に関する生の情報が、若年者に十分に伝達されるシステムとなっていない
失業者、無業者、フリーターについては、キャリア・コンサルティングや教育訓練等の支援を受ける機会が乏しい
対策としては、企業が求める人材要件を把握し、自身のスキルアップを図ること、キャリア・コンサルティングなどの支援を活用することが重要です。
以上のように、年齢層によって求職を諦める人の特徴は異なりますが、共通して企業ニーズとのマッチングが取れていないこと、支援の機会が少ないことが問題の所在と言えます。求職を諦めずに、自身のキャリアと企業ニーズのマッチングを図り、支援を活用することが重要です。
需要不足失業
経済の先行きに対する不安の高まりなどで消費や投資が冷え込み、経済全体の需要が減少した結果、生産量が減少して労働に対する需要も減少することで発生します。賃金が下がりにくいことが原因で起こります。
摩擦的失業
労働者が新たに就職や転職しようとする際の職探しの期間に生じる失業です。自分に合った職場探しには時間がかかり、どうしても一定期間の失業が発生してしまいます。
構造的失業
雇用主が労働者に求める技能や学歴、年齢、性別、勤務地といった特性と、失業中の労働者の持つ特性がずれることによって生じる失業です。製造業の海外移転や輸入増加で雇用が減少する一方、介護職などでは人手不足が発生するような状態のことを指します。
これらの原因が複合して失業が起こることも多く、バブル崩壊後の90年代末にかけては特に構造的・摩擦的失業が大きく上昇したと推察されます。 近年の失業率上昇の主な原因としては、若年労働者の雇用ミスマッチが指摘されており、情報の非対称性が一因と考えられます。
失業の原因として最も重要なのは需要不足失業です。
需要不足失業とは、経済の先行きに対する不安から消費や投資が冷え込み、経済全体の需要が減少した結果、生産量が減少して労働に対する需要も減少することで発生します。 景気が悪くなると求人が減少し、失業が増加します。
一方、摩擦的失業と構造的失業は労働市場の不完全性によって発生します。求人は存在しているものの、労働者の希望と企業の求める条件がマッチしないため雇用に結びつかず失業が生じます。
構造的失業は特に問題が大きく、失業期間も長くなる傾向にあります。 失業している人の多くが「希望する種類・内容の仕事がない」ことを理由に挙げています。
以上より、経済全体の需要が減少し、生産が落ち込むことで発生する需要不足失業が最も重要な失業の原因だと言えます。景気対策による需要の喚起が失業対策の鍵となります。
長期失業者支援事業
ハローワークに専門の相談員を配置し、長期療養者(がん、肝炎、糖尿病等の疾病により長期療養が必要な方)の就職支援を行っています。 治療状況や経過、配慮すべき点等の情報を、患者の同意の上で「がん相談支援センター」等の専門家と共有し、希望や状況に応じた職業相談・職業紹介を実施しています。
民間活用による長期失業者対策の強化
民間の活力を活用しつつ、長期失業者対策を強化しています。 失業者の特性に応じたきめ細かな雇用対策を推進することで、長期失業者の再就職を支援しています。
地域の自主性を活かした雇用創出の促進
地域の実情に応じた雇用創出を促進することで、長期失業者の再就職を支援しています。 地域の自主性を活かしつつ、産業別・職業別の労働移動支援等を行っています。
数値目標の設定
安倍政権は、6か月以上失業状態にいる長期失業者数を今後5年間で2割減らすという数値目標を掲げていました。 景気が確実に改善している中、この目標達成に向けて政策を推進しています。
長期失業者の特性に応じたきめ細かな支援
ハローワークに専門の相談員を配置し、がん、肝炎、糖尿病等の疾病により長期療養が必要な方の就職支援を行っています。 治療状況や経過、配慮すべき点等の情報を、患者の同意の上で「がん相談支援センター」等の専門家と共有し、希望や状況に応じた職業相談・職業紹介を実施しています。
民間活力の活用
民間の活力を活用しつつ、長期失業者対策を強化しています。 失業者の特性に応じたきめ細かな雇用対策を推進することで、長期失業者の再就職を支援しています。
地域の自主性を活かした雇用創出の促進
地域の実情に応じた雇用創出を促進することで、長期失業者の再就職を支援しています。 地域の自主性を活かしつつ、産業別・職業別の労働移動支援等を行っています。
職業訓練の実施
求職者支援法により、雇用保険の受給期間が終了した失業者や従来雇用保険の対象外とされてきた短時間や短期間就業者、自営廃業者、学卒未就職者などに対して求職活動時の所得補助(職業訓練受講給付金)が実現されることとなりました。 職業訓練を通じて長期失業者の再就職を支援します。
数値目標の設定
安倍政権は、6か月以上失業状態にいる長期失業者数を今後5年間で2割減らすという数値目標を掲げていました。 景気が確実に改善している中、この目標達成に向けて政策を推進しています。

地方の雇用問題について、地域別の産業構造の違いや、地域別の雇用対策の事例など

地方の雇用問題を考える上では、地域別の産業構造の違いを理解することが重要です。産業構造は、地域の資源や歴史、文化などを反映して、地域ごとに異なります。
例えば、東北地方では、農林水産業の割合が高く、製造業の割合が低い傾向にあります。一方、中部地方では、製造業の割合が高く、特に輸送用機器製造業が盛んです。このように、地域によって主要な産業が異なるため、雇用問題の様相も異なってきます。
地域別の雇用対策としては、地域の特性を生かした産業振興が重要です。例えば、東北地方では、農林水産業の6次産業化や、観光業の振興などが行われています。6次産業化とは、農林水産業と加工・販売を組み合わせた事業のことで、地域の資源を活用した新たな価値の創造につながります。また、観光業では、地域の自然や文化を生かしたエコツーリズムや、グリーンツーリズムなどが行われています。
中部地方では、製造業の高度化や、新たな産業の育成などが行われています。例えば、愛知県では、自動車産業の集積を生かし、次世代自動車の開発や、航空宇宙産業の育成などが行われています。また、岐阜県では、美濃和紙などの伝統産業の振興や、医療機器産業の育成などが行われています。
このように、地域の特性を生かした産業振興により、地域の雇用を創出することが重要です。また、地域の企業や大学、自治体などが連携し、イノベーションを創出することも重要です。地域の様々なアクターが協力し、新たな価値を生み出すことで、地域の雇用を生み出すことができます。

地方の雇用問題の解決には、地域経済の活性化が不可欠です。そのためには、地域の特性を活かした産業振興が重要です。企業誘致や地元産業の育成などを通じて、地域経済の発展を図ることが雇用創出につながります。
また、地域の中小企業は雇用の受け皿として重要な役割を果たしています。地方ほど中小企業の雇用依存度が高く、地域の活力維持には中小企業の振興が欠かせません。
さらに、地域の歴史、文化、味覚や風土を再発見し、それらを活かした産業振興も有効です。地域の特性を活かした取り組みは、地域の活性化と雇用創出に貢献します。

IT人材不足の問題について、どのようなスキルを持ったIT人材が不足しているのか

IT人材不足の問題を考える上では、どのようなスキルを持ったIT人材が不足しているのかを理解することが重要です。IT人材には、様々なスキルセットが求められます。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年3月)で挙げられているIT人材に求められるスキルについて
クラウド:クラウドコンピューティングに関する知識やスキル
セキュリティ:サイバーセキュリティに関する知識やスキル
データサイエンス:ビッグデータ解析や機械学習に関する知識やスキル
AI:人工知能に関する知識やスキル
IoT:モノのインターネットに関する知識やスキル
業務知識:特定の業務領域に関する知識やスキル
コミュニケーション能力:他者とのコミュニケーションを円滑に行うためのスキル
問題解決力:課題を発見し、解決策を見出す能力
柔軟性:変化に適応し、新しいことにチャレンジする姿勢
コミュニケーション能力、問題解決力、柔軟性は、IT人材に求められる重要なスキルであり、追加することをお勧めします。

これらのスキルを持ったIT人材が、特に不足していると指摘されています。例えば、クラウドやセキュリティ、データサイエンスなどは、近年の技術トレンドを反映しており、これらのスキルを持ったIT人材への需要が高まっています。
また、IT人材には、技術スキルだけでなく、ビジネススキルも求められます。IT技術を活用して、ビジネス課題を解決するためには、技術とビジネスの両方の知識が必要だからです。例えば、プロジェクトマネジメントスキルや、コミュニケーションスキル、問題解決スキルなどが重要です。
さらに、IT人材には、新しい技術を学び続ける姿勢も求められます。IT技術は急速に進歩しており、常に新しい技術が生まれています。こうした技術の変化に対応するためには、自ら学び続ける姿勢が必要不可欠です。
IT人材不足に対応するためには、こうしたスキルを持ったIT人材の育成が急務です。大学等の教育機関では、最新の技術トレンドを踏まえたカリキュラムの提供が求められます。また、企業には、IT人材の継続的な育成と、多様な人材の活用が求められます。

IT人材に求められるビジネススキル
1. 分析力
データを収集・分析し、ビジネス課題を特定し、技術を活用してその解決策を見出す力が必要です。
2. コミュニケーション力
チームメンバー、マネージャー、クライアントなどと効果的にコミュニケーションを取り、ビジネス要件を理解し、技術的な提案を分かりやすく説明する力が求められます。
3. 問題解決力
ビジネス上の問題を特定し、チームで協力して解決策を見出し、実行に移す力が重要です。
4. 時間管理力
プロジェクトを期限内に完遂するために、自身の時間はもちろん、チームの時間も効率的に管理する力が必要不可欠です。
5. ネゴシエーション力
ビジネス上の取引において、Win-Winの解決策を見出すためのネゴシエーション力が求められます。
6. 財務管理力
プロジェクトのコスト管理や、売上・利益の管理など、ビジネスの財務面での知識が必要です。
これらのビジネススキルと、ITの技術力を兼ね備えることで、ITエンジニアはビジネス課題の解決に貢献できるようになります。

リカレント教育について、具体的にどのような教育訓練が求められているのか、企業や大学等の取り組み事例など

リカレント教育では、社会人の学び直しを支援するために、様々な教育訓練が提供されています。具体的には、教育訓練が行われています。

IT・デジタルスキル:プログラミングやデータ分析、AI、サイバーセキュリティなど、ITやデジタル分野のスキルを習得するための教育訓練
ビジネススキル:マーケティングや財務、経営戦略など、ビジネスに関する知識やスキルを習得するための教育訓練
語学スキル:グローバル化に対応するため、英語や中国語など、外国語のスキルを習得するための教育訓練
資格取得:公的資格や民間資格など、様々な資格の取得を支援する教育訓練
キャリアデザイン:自らのキャリアを設計し、主体的にキャリア形成を行うための教育訓練

企業や大学等では、こうしたリカレント教育の取り組みが行われています。例えば、企業では、社員の学び直しを支援するために、社内大学や e ラーニングの導入などが行われています。

大学でも、社会人向けの教育プログラムの提供が広がっています。企業や大学等では、社会人の学び直しを支援するために、様々なリカレント教育の取り組みが行われています。今後は、こうした取り組みをさらに拡大し、より多くの社会人に学び直しの機会を提供することが求められます。

リカレント教育とは、学校教育を終えた後も、社会人が必要に応じて新たな知識やスキルを学び直し、それらを仕事に活かしていく教育のことです。
リカレント教育で求められる具体的な教育訓練
リカレント教育の学習範囲は、基本的に職業生活で役立つスキルや知識です。特に以下のような分野での学び直しが求められています。
デジタル分野のスキル
新しい技術に対応するための学習
社会の変化に適応するための幅広い知識の習得
企業のリカレント教育の取り組み事例
企業は従業員のリカレント教育を重要視しており、2021年の調査時点で上場企業の62%がリカレント教育に取り組んでいます。具体的な取り組み事例は以下の通りです。
休職制度の導入による学習時間の確保
時短勤務やフレックスタイム制度の導入による仕事と学習の両立支援
学習にかかる費用の一部または全額補助
大学等の取り組み事例
大学等の教育機関も、社会人の学び直しを支援するための取り組みを行っています。
社会人向けの夜間・通信教育課程の設置
企業と連携した社会人向けプログラムの提供
学び直しのための学費減免制度の導入
以上のように、リカレント教育は個人のキャリア形成と企業の人材育成の両面で重要視されており、今後さらに注目が集まると考えられます。

雇用保険制度について、失業給付の受給条件や給付期間など、制度の詳細な説明

雇用保険制度は、労働者が失業した場合に、生活の安定を図るための重要な制度です。雇用保険には、失業給付をはじめとする様々な給付があります。ここでは、失業給付の受給条件と給付期間を中心に、制度の詳細を説明します。
失業給付(基本手当)を受給するためには、以下の条件を満たす必要があります。

離職の日以前の2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること
離職が、自己の意思によるものではないこと(自己都合退職等の場合は、原則として受給できません)
働く意思と能力があること
積極的に求職活動を行っていること

受給できる失業給付の日数は、年齢と被保険者期間に応じて、以下のように定められています。

1年以上10年未満:90日
10年以上20年未満:120日
20年以上:150日

ただし、45歳以上65歳未満の場合は、被保険者期間が1年以上5年未満でも90日、5年以上10年未満でも120日、10年以上20年未満でも150日、20年以上でも180日と、給付日数が延長されます。
失業給付の金額は、原則として、離職前6か月間の賃金の平均額の50~80%(60歳以上65歳未満の場合は45~80%)です。給付金額には上限と下限が設定されており、2023年8月現在、上限額は1日当たり8,265円、下限額は1,984円となっています。

自己都合退職の場合、受給できる失業給付(基本手当)の日数は、以下のように年齢と被保険者期間によって異なります。
65歳未満の場合
被保険者期間1年未満: 90日
被保険者期間1年以上5年未満: 90日
被保険者期間5年以上10年未満: 120日
被保険者期間10年以上20年未満: 150日
被保険者期間20年以上: 180日
45歳以上65歳未満の場合
被保険者期間1年以上5年未満: 90日
被保険者期間5年以上10年未満: 120日
被保険者期間10年以上20年未満: 150日
被保険者期間20年以上: 180日
また、基本手当日額(1日あたりの給付金額)は、原則として離職前6か月間の賃金日額の50~80%(60歳以上65歳未満は45~80%)に設定され、年齢区分ごとに上限額が定められています。
2023年8月現在の上限額は以下の通りです。
30歳未満: 6,835円
30歳以上45歳未満: 7,595円
45歳以上60歳未満: 8,355円
60歳以上65歳未満: 7,177円

失業給付は、原則として、離職後の翌日から起算して7日間(待機期間)を経過した後に支給されます。給付を受けるためには、ハローワークに求職の申込みを行い、失業認定を受ける必要があります。
雇用保険には、このほかにも、教育訓練給付や高年齢雇用継続給付、育児休業給付など、様々な給付があります。これらの給付は、それぞれ固有の受給条件や給付内容が定められています。
例えば、教育訓練給付は、労働者の主体的な能力開発の取組みを支援するため、一定の教育訓練を受講した場合に、その費用の一部を支給する制度です。一般教育訓練給付と専門実践教育訓練給付の2種類があり、それぞれ給付額や支給要件が異なります。
高年齢雇用継続給付は、60歳以上65歳未満の高年齢労働者の雇用の安定を図るため、一定の要件を満たした場合に、賃金の一部を支給する制度です。
育児休業給付は、育児休業を取得した労働者の雇用の継続を促進し、職業生活の円滑な継続を援助するために、休業中の生活を保障する制度です。原則として、休業開始時賃金の67%相当額が支給されます(180日経過後は50%)。
このように、雇用保険制度は、失業給付を中心に、労働者の生活の安定と再就職の促進、能力開発の支援など、様々な役割を担っています。働く人の セーフティネットとして、重要な機能を果たしているのです。

育児休業給付は、労働者が育児休業を取得しやすくし、その雇用継続を援助・促進するために設けられた制度です。
給付額は、育児休業開始から180日までは休業開始前賃金の67%相当額、それ以降は50%相当額が支給されます。 ただし、給付は非課税であり、育児休業中は社会保険料が免除されるため、実質的な給付率は休業前の手取り賃金の約8割程度になります。
また、賃金と給付の合計額が休業開始時賃金月額の80%を超える場合は、超過分が減額されます。

生活保護制度と就労支援の関係について、具体的にどのような就労支援が行われているのかの説明

生活保護制度は、最低限度の生活を保障し、自立を助長することを目的とした制度です。生活保護受給者の自立を支援するため、就労支援も重要な役割を担っています。
生活保護受給者に対する就労支援は、「自立支援プログラム」の一環として行われています。自立支援プログラムとは、生活保護受給者の状況に応じて、きめ細やかな支援を行うことで、自立を促進するためのプログラムです。
就労支援では、以下のような支援が行われています。

就労意欲の喚起:就労に向けたモチベーションを高めるため、個別面談やグループワークなどを通じて、就労意欲の喚起を図ります。
就労阻害要因の把握と解決:就労を阻害する要因(健康状態、家族の問題、債務問題など)を把握し、その解決に向けた支援を行います。
求職活動の支援:ハローワークと連携し、適切な求人情報の提供や、履歴書の作成指導、面接対策などを行います。
職業訓練の実施:就労に必要な知識やスキルを習得するため、職業訓練の機会を提供します。
就労後のフォローアップ:就労後も、職場への定着を支援するため、定期的な面談などを行います。

就労支援では、受給者の希望や能力に合わせて、支援が行われます。
職業相談・職業紹介
職業訓練の受講支援
求職活動に必要な交通費や面接用の服装の支給
就労後の生活設計に関する助言
また、就労に向けた準備段階として、日常生活自立支援や社会生活自立支援なども行われています。

求職者支援訓練は、主に雇用保険を受給できない求職者を対象としていますが、雇用保険受給者であっても、ハローワークで相談の上、求職者支援訓練の受講がご本人の就職に適した訓練であると判断された場合は、受講可能です。
つまり、雇用保険受給者は、必ずしも受講できるわけではなく、ハローワークによる支援指示を受ける必要があり、訓練が適切であると認められた場合に限り受講できるのです。

就労支援では、ハローワークをはじめとする関係機関と連携しながら、状況に応じたきめ細やかな支援が行われています。例えば、高齢者や障がい者、ひとり親家庭などについては、それぞれの特性に応じた支援が行われています。
また、生活保護受給者の中には、直ちに就労が難しい人もいます。そうした人に対しては、段階的な支援が行われます。例えば、ボランティア活動や、就労体験などを通じて、徐々に就労への準備を整えていく支援が行われています。
生活保護制度における就労支援は、生活保護受給者の自立を促進し、社会参加を支援するために重要な役割を果たしています。単に経済的な支援にとどまらず、状況に寄り添ったきめ細やかな支援が求められているのです。

働き方改革について、テレワークやフレックスタイム制の導入事例や、導入による効果などの説明

働き方改革の一環として、テレワークやフレックスタイム制の導入が進んでいます。ここでは、これらの制度の導入事例と、導入による効果を見ていきましょう。

富士通は2017年4月より全社員35,000人を対象にテレワーク勤務制度を導入し、その後の新型コロナウイルス感染症拡大の際にもスムーズに在宅勤務ベースの働き方に切り替えることができました。
テレワーク導入により、感染症の流行や自然災害などの非常事態においても事業継続が可能となり、オンライン会議の定着や紙資料のデジタル化などの業務改善が進みました。また、子育てや介護などの多様な事情を抱える社員も活躍し続けやすい環境が提供可能となりました。
その後、富士通は「Work Life Shift」のコンセプトの下、テレワークを全従業員に拡大し、日常的な働き方としてきました。
以上のように、富士通のテレワーク導入は先駆的な事例であり、非常事態への備えや多様な人材の活躍を可能にする働き方改革の一例として評価されています。
テレワークやフレックスタイム制の導入は、企業にとって多くのメリットをもたらします。
まず、従業員のライフスタイルニーズに対応し、多様な人材が活躍できる環境が整います。テレワークやフレックスタイムにより、従業員は自分のペースで働くことができ、モチベーションや生産性の向上につながります。また、労働時間の短縮によりストレスも軽減され、充実した休暇や余暇の時間を過ごすことができるため、従業員の満足度も高まります。
さらに、付加価値の創出と業務の効率化の観点から、従来のマネジメントや働き方を見直し、課題の解決に取り組むことで、生産性の向上が期待できます。実際に、多くの企業がテレワーク制度の導入や拡大を進めており、時差出勤やフレックスタイム制の導入も積極的に行われています。
以上のように、テレワークやフレックスタイム制の導入は、企業にとって従業員のワークライフバランスの実現やダイバーシティ&インクルージョンの推進、生産性の向上など、様々なメリットをもたらすことがわかります。

テレワークやフレックスタイム制の導入が、生産性の向上やワークライフバランスの改善、多様な人材の活躍など、様々な効果をもたらすことがわかります。
一方で、テレワークの導入にあたっては、コミュニケーションの取り方や、業務管理の方法など、克服すべき課題もあります。また、フレックスタイム制の導入にあたっては、適切な労務管理や、長時間労働の防止など、留意すべき点もあります。
働き方改革を進めるためには、こうした課題にも適切に対処しながら、各企業の状況に応じた制度設計と運用が求められます。テレワークやフレックスタイム制は、働き方改革の有効なツールの一つですが、それぞれの職場の実情を踏まえた柔軟な導入が必要だと言えるでしょう。

ワークライフバランスについて、企業の取り組み事例や、政府の支援制度などの紹介

ワークライフバランスの実現に向けて、企業や政府による様々な取り組みが行われています。ここでは、企業の取り組み事例と、政府の支援制度を紹介します。

柔軟な勤務制度の導入
時短勤務制度の導入(育児や介護を理由に所定労働時間を短縮)
在宅勤務制度の導入(自宅でも業務が可能)
フレックスタイム制の導入(コアタイム以外は自由に出退勤時間を調整可能)
休暇制度の充実
年次有給休暇の取得促進
育児休業や介護休暇の整備
リフレッシュ休暇(長期休暇)の新設
保育支援
企業内保育施設の設置
ベビーシッター利用補助
病児保育施設の契約
その他の取り組み
ノー残業デーの設定
社員食堂での健康的な食事の提供
社内スポーツ施設の設置
大手企業を中心に、従業員がプライベートと仕事を両立できるよう、様々な制度が整備されつつあります。しかし中小企業への浸透は遅れており、長時間労働の是正など課題も残されています。
マイクロソフトは2019年8月に「Work Life Choice Challenge 2019夏」と呼ばれる取り組みを日本で実施しました。

主な内容
全従業員約2,300人に対し、8月の全ての金曜日を特別有給休暇とした。つまり、週4日勤務・週3日休暇を実現した。
「短時間働き、よく休み、よく学ぶ」をスローガンに掲げ、生産性と創造性の向上を目指した。
社員支援プログラムとして、自己啓発、家族旅行、社会貢献活動などの費用補助を行った。
結果として、生産性が40%向上し、従業員の92%が週4日勤務を支持した。また、電力使用量が23%、紙使用量が59%減少した。
マイクロソフト日本は、この取り組みを通じて働き方改革を推進し、従業員のワークライフバランスの向上を図ったと言える。

政府の支援制度一覧

働き方改革推進支援助成金:中小企業が、労働時間の短縮や、年次有給休暇の取得促進などの働き方改革に取り組む際に、その費用の一部を助成する制度です。
次世代育成支援対策推進法に基づく認定(くるみん認定):子育て支援に積極的に取り組む企業を、厚生労働大臣が認定する制度です。認定された企業は、認定マークを商品などに付けることができます。
女性活躍推進法に基づく認定(えるぼし認定):女性の活躍推進に関する状況等が優良な企業を、厚生労働大臣が認定する制度です。認定された企業は、認定マークを商品などに付けることができます。

これらの制度は、企業のワークライフバランスの取り組みを支援し、社会全体での取り組みを促進するものです。
企業の取り組み事例からは、柔軟な働き方の実現や、男性の育児参加の促進など、ワークライフバランスの実現に向けた具体的な施策のイメージがつかめます。また、政府の支援制度からは、社会全体でワークライフバランスを推進していく仕組みづくりの重要性が理解できます。
ワークライフバランスの実現には、企業の積極的な取り組みと、政府による支援の両輪が欠かせません。それぞれの立場から、できることを着実に進めていくことが求められているのです。

日本の失業問題は、単に個人の問題にとどまらず、社会構造的な問題でもあります。その解決には、政府、企業、労働者、教育機関など、社会全体の取り組みが不可欠です。同時に、自らのキャリアとライフスタイルを主体的に設計し、学び続けていくことも重要です。

日本の農業は、長年にわたり国内市場を中心に発展してきましたが、近年のグローバル化の進展に伴い、国際競争力の強化が喫緊の課題となっています。

特に、2016年に発効した環太平洋パートナーシップ(TPP)協定は、日本の農業に大きな影響を与えると予想されています。TPPは、関税の撤廃や削減を通じて、域内の貿易自由化を推進する多国間の経済連携協定です。
日本の農業が直面する主な課題

TPP協定は日本の農業に大きな影響を与えると考えられています。
主な影響
海外から安価な農産物が大量に輸入されれば、国内の零細農家は厳しい状況に追い込まれる可能性が高い
米や野菜、果物などの主要農産物について、海外からの輸入品と国内産品の競争が激化する
一方で、輸出が容易になれば、日本の高品質農産物の海外需要が高まる可能性もある
政府の対策
米や豚肉などを重要品目に指定し、関税率の引き下げを最小限に抑える方針
しかし、消費者ニーズに合わない国内農産物は淘汰される可能性がある
農家は消費者ニーズを的確に捉え、高付加価値商品を提供することが重要になる
長期的な影響
TPPは現在の枠組みだけでなく、将来的に加盟国を拡大する狙いがある
加盟国が増えれば、日本農業への影響はさらに大きくなる可能性がある
TPP協定は日本農業に大きな影響を及ぼすと予想されており、政府と農業従事者の対応が課題となっています。

高齢化と担い手不足

日本の農業従事者の平均年齢は67歳を超え、高齢化が進んでいます。若い世代の農業離れが進み、担い手不足が深刻化しています。

農業従事者の高齢化の現状
2020年の農業就業人口の平均年齢は67歳を超えており、65歳以上が6割を占めています。
若年層(49歳以下)の農業従事者は2割程度にすぎません。

若者の農業離れの原因
農業の過酷な労働環境や不安定な収入が若者の就農意欲を低下させています。
都市部への人口流出により、地方の農村部で後継者が不足しています。

担い手不足への対策
農業の生産性向上と経営の効率化による所得の安定化が必要です。
法人経営の推進や農地の集約化により、規模の拡大と経営の合理化を図ることが重要です。
新規就農者への支援制度の拡充や、農業の魅力発信による若者の関心喚起が求められます。
農業従事者の高齢化の実態
農業従事者の平均年齢は67歳を超え、10年間で7歳以上も上昇している。
70歳以上の高齢農業従事者の割合が高く、今後さらに高齢化が進むと予想される。
戦後の日本農業を支えてきた「昭和一桁世代」も高齢になり、労働力不足が深刻化している。
若者の農業離れと担い手不足
20~49歳の若年層の農業従事者数は増加傾向にあるものの、全体として農業従事者数は減少している。
若者が農業から離れる理由として、高い初期費用、過酷な労働環境、収入の不安定さがある。
高齢化に伴い農業技術の伝承が困難になり、後継者不足で農地放棄や農業の縮小が進んでいる。

小規模農家の割合が高い

日本の農家の多くは小規模経営であり、規模の経済を活かせていません。生産性の向上や競争力の強化が難しい状況にあります。

小規模経営の課題
9割以上の農業経営体が5ha未満の小規模経営であり、効率的な大規模経営が行われていません。
小規模経営では規模の経済が働かず、生産性が低くなります。大規模経営ほど一人当たりの付加価値額が高くなる傾向があります。
担い手不足と高齢化
農業従事者の65歳以上の割合が7割を超え、高齢化が進行しています。
1990年から2019年にかけて、農業就業人口は約3分の1に減少しました。
新規就農者数も減少傾向にあり、65歳以上の割合が高くなっています。

高齢化問題への対策を考えてみました
通勤農業: 都市型の生活を送りつつ、郊外の農地で作物を栽培することで、若者の農業離れを防ぐことが期待できます。
労働力支援事業: 都市部から臨時的従事者を移動させることで、地方の労働力不足を解消することができます。例えば、全農おおいた方式では、日雇いのため「働きたい時にだけ参加できる」というハードルの低さから、多くの人が気軽に農業へ関われるようになります。
AIによる自動化: 農業の自動化を促進することで、労働力不足を緩和することができます。
安定した収入の確保: ソーラーシェアリングを導入し安定収入が確保できれば、スマート農業への投資や雇用拡大につながることが期待できます。
後継者不足対策: 高齢化の原因である後継者不足に対して、農家の後継者確保のための支援や、農業を始める敷居の低下が必要です。

高い生産コスト

日本の農業は、土地や労働力、資材などのコストが高く、国際的な価格競争力が低い状況にあります。

高い生産資材コスト
肥料、農薬、農業機械などの生産資材価格が高い。
生産資材の多品種少量生産が低生産性の一因となっている。
生産資材メーカーの寡占状態や非効率な工場の存在が価格を押し上げている。
高い人件費
農業従事者の高齢化と後継者不足により、人手不足が深刻化している。
人件費の高止まりや労働の平準化が困難なことから、人件費負担が大きい。
狭小な農地と地形的制約
農地が狭小で分散しているため、機械化が進みにくい。
中山間地域では傾斜地が多く、機械の導入が難しい。

若者の農業離れ
若者が農業をやりたがらない最大の理由は「収入の不安定さ」です。 一昔前に比べ、今の若者は堅実に安定した道を選ぶタイプが増えています。農業のデメリットやリスクが大きいため、後継者が見つからないのが現状です。

高齢化に伴う担い手不足
日本の農業人口の6割が65歳以上で、35歳未満の働き盛りはわずか5%です。 平均年齢は68.5歳と高齢化が進んでおり、後継者不足により高齢農家が一人で農作業を行わざるを得ない状況です。

農業の敷居の高さ
農業を始めるには、機械購入などの初期費用が嵩みます。 借金してでも農業を始める気骨のある若者は少なく、平均売上が230万円と低いため、後継者になりたがらないのが現状です。

耕作放棄地の増加
高齢化や労働力不足により、農家が全ての農地で作付けできなくなり、一部の農地が放棄されているのが現状です。 耕作放棄地面積は、昭和60年までは13万haで横ばいでしたが、平成2年以降増加に転じ、平成17年には38.6万haと東京都の面積の1.8倍にも達しています。 また、農地面積が減少する中で、耕作放棄地面積率は約3倍に増加しています。
特に、土地持ち非農家や自給的農家の耕作放棄地が大きく増加しており、平成17年には耕作放棄地面積の6割強を占めています。 人口減少に伴い、2045年までに山間農業地域の人口は2015年の半分以下、中間農業地域でも6割弱になると予想されており、 後継者不足が深刻化することが懸念されます。
耕作放棄地の増加は、病害虫や雑草、外来動植物の温床となり、周辺環境に悪影響を与えるほか、ゴミの不法投棄やセキュリティ上の問題も引き起こします。 日本の食料自給率向上や国土保全の観点から、耕作放棄地の解消と有効活用が急務の課題となっています。

輸入農産物との競合

TPPによる関税の撤廃や削減により、安価な輸入農産物との競合が激化することが予想されます。国内農家は、品質面での差別化や付加価値の向上が求められます。

TPP協定は、国内農家に一定の影響を与えると見られています。
主な影響
関税削減等の影響で価格低下による生産額の減少が生じるものの、体質強化対策による生産コストの低減・品質向上や経営安定対策などの国内対策により、引き続き生産や農家所得が確保され、国内生産量が維持される見込み
具体的には、小麦で約34億円、かんきつ類で約19~39億円、牛肉では約237~474億円の生産額減少が予想されているが、全品目合わせると600~1100億円にとどまる見通し
一方で、輸出の拡大に向けて、地域の農協や観光協会との連携強化や、ジャパンモールでの国産品販売支援など、輸出促進策も講じられている

TPP協定による関税撤廃や削減により、国内酪農家は安価な輸入乳製品との競争に直面することが予想されます。 国内酪農家は、品質面での差別化や付加価値の向上に取り組む必要があります。
具体的な対策
高品質な生乳生産に向けた飼養管理の改善
機能性表示食品など付加価値の高い乳製品の開発
地域ブランド化による差別化
生産性向上のための設備投資や規模拡大
また、政府には以下のような支援を求めていくことが重要です
国内酪農家への所得補償制度の拡充
乳業メーカーへの輸出支援策の強化
研究開発への投資拡大による技術革新の促進
国内酪農家が生き残るためには、自助努力と政府の支援が不可欠です。TPP後の競争激化に備え、早期に対策を講じることが肝要です。

これらの課題に対応するため、色々な解決策が考えてみました。

担い手の育成と農地の集約化

投げ銭

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