国産楽器企画メーカー「フェルナンデス」が民事再生ではなく自己破産?理由は?高級ブランド信仰

 

  1. フェルナンデスは、1969年に設立された日本のエレキギター企画メーカーで、特にスピーカーを内蔵した「ZO-3」などのヒット商品で知られています。
  2. Fenderはちゃんと新品のギターが売れている
  3. フェルナンデスのロゴが古臭い? 廉価と高級ラインでロゴが同じだと安物と勘違いされる
  4. 日本人が国産を買わない フェンダー信者ギブソン信者 ブランド信仰 ハイブランドの方が所有欲を満たせる
  5. 安い廉価ブランドと高級ブランドは名前を変えるべき エレキギター
    1. Fujigen(高級)とFGN(廉価)
    2. ESP(高級 高額)とGrassRoots(安い)
  6. エレキギター iPhoneが売れる日本でフェンダーやギブソンが売れるのは必然であり日本人は舶来品が好き
  7. ギターが好きなのではなく高級ブランド品が好き
  8. ハイブランド信仰 高級ブランド信仰 利益になるようにマーケティングが仕掛けられている
  9. ブランド志向のおじさん世代 その世代が憧れたギターヒーローが使っていたフェンダーやギブソンが人気なのは当然
  10. ジーンズは自分で履き潰してヴィンテージにする エレキギターの新品なのにレリック加工は「ビンテージ風」
  11. 物を欲しがらせる消費社会
  12. ビンテージ品の価格が高騰する理由
  13. 「プロなら用意できる最高の機材で最高の音を聴かせるべきでは?」
    1. プロミュージシャンが高級ギター、ハイエンドギターを使うのは、音楽的な表現力を最大限引き出すためです。
    2. 廉価ブランドのエレキギターは、手頃な価格で購入できる
    3. 高級機材は、長期的な投資として考えるべきです。
    4. 高価な楽器でも、演奏者の技術や表現力が伴わなければ、その価値は発揮されません。
  14. 最近はSuhrのギターが人気
  15. 自分でエレキギターを購入することは、経済的な自立を促進します。
  16. 「Fender Custom shop」か「Suhr」か?価格で迷う?
    1. Fender Custom shopは意外と値段が安い
  17. 日本では、騒音に対する法律や条例が厳格に定められており、特に住宅地では音の大きさに関する制限が設けられています。楽器を所有していることを知られるだけで苦情が入る
  18. 防音するには重たいものほどいい だから「鉛」「石膏ボード」が使われる 壁にスポンジを貼っても防音にならない (吸音スポンジでは反響音が消えるだけで隣の部屋に丸聞こえ)
    1. 遮音と吸音ではじめて防音効果が得られます
    2. 段ボール製の防音室は性能が低いです。 鉛の防音シート、遮音シート、ロックウール、吸音スポンジを貼り付けて改良しなければなりません

フェルナンデスは、1969年に設立された日本のエレキギター企画メーカーで、特にスピーカーを内蔵した「ZO-3」などのヒット商品で知られています。


近年の業績は悪化しており、2024年には自己破産を申請する状況に至りました。
負債総額は4億3389万円に達し、競争の激化や中古市場の台頭が影響しています.


高級ブランド信仰
近年、多くの消費者は高級ブランドに対する信仰を強めています。
フェルナンデスのような伝統的なブランドは、
価格競争やブランド価値の低下に直面しており、
マーケティング戦略が効果を発揮しづらい状況です。
高級ブランドに対する消費者の嗜好が強まる中、
フェルナンデスはその市場において存在感を示すことが難しくなっています。

商品開発の停滞
フェルナンデスは、過去に多くのヒット商品を生み出してきましたが、
近年の新商品はヒットを生むことができていません。
これは、商品開発における革新性の欠如や
市場のニーズに対する理解不足が影響している可能性があります。
特に、プロのミュージシャンが使用する道具としての信頼性や機能性が求められる中、
消費者の期待に応えられない状況が続いています。

競争環境の変化
中古市場の台頭
エレキギター市場では、中古品の需要が高まっています。
これにより、新品の販売が減少し、
フェルナンデスのようなメーカーは厳しい競争にさらされています。
特に、コストパフォーマンスを重視する消費者が増えており、
高い新品を購入する動機が薄れているのです。

競合他社の台頭
他のギターメーカーが新しい技術やデザインを取り入れ、
消費者の関心を引く中、フェルナンデスはその競争に遅れを取っています。
特に、若い世代のミュージシャンが新しいブランドやスタイルを好む傾向が強まっており、
フェルナンデスの伝統的なイメージ(廉価ブランド)が逆に足かせとなっている可能性があります。

フェルナンデスは、2024年7月11日に本社前に自己破産手続きの告知を掲示

Fenderはちゃんと新品のギターが売れている

ギター人気の再燃
パンデミック以降、世界で推定3000万人もの人々がギターを始めました。ロックダウンで家にいる時間が増え、新しい趣味としてギターを習う人が急増したのです。Fenderは無料のギター学習アプリ「Fender Play」を提供し、初心者を取り込むことに成功しました。

高級品への継続的な需要
経済状況に関わらず、Fenderの高級ギターへの需要は堅調です。ハイエンドモデルを手がけるCustom Shopの設立が1992年にあり、品質の向上と業績回復につながりました。

日本での強力な販売網
日本では1982年にFender Japanを設立し、フジゲンとの協力で高品質なギターを製造。
日本の楽器店大手イシバシ楽器とも強固な関係を築いています。
2015年には日本法人化し、日本での売上は2倍以上に伸びました。

著名ミュージシャンとのコラボ
Ken(L’Arc-en-Ciel)、King Gnuの常田大希と新井和輝、SCANDALのメンバーなど、
日本の人気アーティストとシグネイチャーモデルを発売。音楽ファンとのつながりを深めています。
Ken Stratocaster Galaxy Red、 Ken Stratocaster Experiment #1
常田大希の「Daiki Tsuneta Swinger」
新井和輝の「Deluxe Jazz Bass® V, Kazuki Arai Edition」
SCANDAL Mami Stratocaster、Haruna Telecaster、Tomomiベース、Rina Jazzマスター

メキシコ工場の活用
メキシコにも生産拠点を置き、エントリークラスやロック志向のアーティック向けモデルを製造。ハイパワーのピックアップやカラフルなカラーリングで新しい魅力を提案しています。

 

フェルナンデスのロゴが古臭い? 廉価と高級ラインでロゴが同じだと安物と勘違いされる

フジゲン「FGN」(廉価)「Fujigen」(高級)のように
ブランドの使い分け、区別をするべきだったのかもしれない

ESPはサブブランドをたくさん用意している 価格帯でブランド名、ロゴが違う
ESP(高級)とGrassRoots(安い)

90年代に廉価ブランドとして売れていたフェルナンデス

フェルナンデスは高価格帯の製品に対する支持が得られず、売上が低迷しました。
1999年には年間売上高が30億円を超えていたものの、
2022年には売上高が約1億6600万円にまで減少し、2414万円の最終赤字を計上しました。

近年、特にメルカリ、ヤフオクなどの中古、ギターよりスマホ(iPhone)、
実質賃金の低下、節約志向による個人消費の低迷、競争の激化が業績に大きな影響を与えました。
これにより販売価格が下落し、利益率が圧迫されました。
エンドユーザーの高齢化も影響し、若年層の顧客を獲得することが難しくなりました
リターンライダーなどお金を持っているおじさん世代は
本物のFenderやGibsonを買えるためコピーモデルが売れないのは当然かもしれません

2022年には2414万円の赤字を計上し、
2023年には関連会社(資本関係はない)「株式会社大阪フェルナンデス」が破産したことが影響し、フェルナンデスの信用が低下しました。
これにより資金繰りが限界に達し、事業の継続が困難となりました。
負債総額は約4億3389万円に達し、債権者に対して相当額の債務を負担している状況です。

 

Fender Japanの富士弦楽器製造(フジゲン)とダイナミック楽器製作所(ダイナ)は無事
ライセンス生産、OEM生産をしている会社は潰れず、企画会社が潰れるのは不思議
Fenderは外出自粛でもギターが売れている

 

日本人が国産を買わない フェンダー信者ギブソン信者 ブランド信仰 ハイブランドの方が所有欲を満たせる

フェンダーやギブソンは、長い歴史を持つブランドであり、その品質や技術力は世界的に評価されています。これらのブランドは、音楽の歴史において重要な役割を果たしており、特にロックやブルースの発展に寄与しました。このような文化的背景が、消費者に対して「本物」としての信頼感を与えています。

日本でも高品質なギターが製造されていますが、
国産ブランドはしばしば「コピー」と見なされることがあります。
例えば、バーニーやトーカイなどのブランドは、海外ブランドのモデルを模倣しているため、
オリジナルの魅力に対抗するのが難しい状況です。
これにより、消費者は「本物」を求める傾向が強まり、海外ブランドに流れることが多くなります。

所有欲と社会的地位 ハイブランドの魅力
フェンダーやギブソンのギターは、
単なる楽器としての機能を超え、所有すること自体がステータスシンボルとなっています。
特に高価なモデルは、所有者に特別な感情や社会的地位を与えるため、
消費者はその所有欲を満たすために高額な投資を行うことが多いです。
これにより、ブランドへの忠誠心が強化されます。

フェンダーやギブソンのファンは、特定のコミュニティを形成しており、
これに参加することで自己表現やアイデンティティの確立が可能になります。
ハーレー・ダビッドソンも似たようなものです。
ブランドに対する愛着は、単なる製品の選択を超え、ライフスタイルや価値観の一部となります。

経済的要因と市場動向 購買力と市場の選択肢
日本の音楽市場は多様化しており、消費者は多くの選択肢から製品を選ぶことができます。
高級ブランドは、質の高い製品を提供する一方で、
価格も高いため、一定の購買力を持つ層に支持されています。
これに対し、国産ブランドは価格競争が激しく、
品質の差が見えにくい場合、消費者の選択肢から外れることがあります。

特にヴィンテージモデルや限定モデルは、
投資対象としての価値も高く、将来的な資産価値を見込んで購入されることが多いです。
これにより、海外ブランドの人気がさらに高まります。

 

安い廉価ブランドと高級ブランドは名前を変えるべき エレキギター

セイコーの腕時計は安いが、グランドセイコーの腕時計は高い

Fujigen(高級)とFGN(廉価)

FUJIGENブランド
オリジナル・シェイプのギターや、
オーダー品・特別モデルなど1本単位で製作している楽器につけられるブランド
高品位な木材を使用し、長野県内の自社工場で組み立てを行う

FGNブランド
同じ仕様でまとまった本数を製造する量産品につけられるブランド
安い価格帯に見合わないような高品位な木材を使用し、長野県内の自社工場で組み立てを行う
両ブランドともに、フジゲン株式会社の確かな技術力と品質が反映されています。
FUJIGENはオリジナリティ重視、FGNはコストパフォーマンス重視と位置づけられるでしょう。

FGNブランドの主要シリーズ
・Expert Series ハイエンドクラスの製品群。
スタジオライクなプレイヤーやヘヴィネス系プレイヤーに特化。

・Masterfield Series 大人向けなセミアコ・フルアコのシリーズ。
・J-Standard Series 高い品質を保ちつつハイコストパフォーマンスを実現。
・Neo Classic Series フェンダー・ギブソンの良さをフジゲン流に再現した定番シリーズ。

 

ESP(高級 高額)とGrassRoots(安い)


ESP(イーエスピー)
ESPは、同社のフラッグシップブランドであり、プロフェッショナル向けの高品質なギターを提供しています。特に、スルーネック構造や独自のトラスロッドシステムを採用しており、演奏性や音質に優れたモデルが多いです。代表的なモデルには「HORIZON」があり、サスティンとプレイアビリティの両方を兼ね備えています。

LTD
LTDは、ESPの普及版ブランドであり、価格帯が広く、初心者から中級者向けのモデルが多く揃っています。特に、ヘヴィメタル系アーティストのシグネチャーモデルが豊富で、攻撃的なデザインが特徴です。LTDは、国内外で広く展開されており、コストパフォーマンスに優れた選択肢を提供しています。

E-II
E-IIは、ESPとLTDの中間に位置するブランドで、ESPの技術を生かしながらも、より手頃な価格で提供されるモデルです。品質は高く、プロフェッショナルな演奏にも耐えうる仕様となっています。

Navigator(ナビゲーター)
Navigatorは、フェンダーやギブソンのトラディショナルなモデルのコピーモデルを中心に展開しているブランドです。高い製造技術を駆使しており、オーダーメイドのギターも手がけています。

EDWARDS(エドワーズ)
EDWARDSは、日本のアーティストのシグネチャーモデルを多く取り扱っており、国内市場に特化したブランドです。多様なラインナップを持ち、幅広い音楽ジャンルに対応しています。

GrassRoots
GrassRootsは、ESPのエントリーモデルブランドで、初心者向けのギターを中心に展開しています。手頃な価格でありながら、ESPの技術が反映された品質が特徴です。

ESPの技術的特徴
ESPは、ギターの設計において多くの革新を行っています。

バイフレックス・トラスロッドシステム
これにより、ネックの調整が容易になり、安定した演奏が可能になります。従来のトラスロッドでは逆ぞりにしか対応できなかったのに対し、バイフレックスは両方向に調整可能です。

サポートカーボンロッド
スルーネック構造のギターにおいて、ネックの剛性を向上させるために使用され、音のレスポンスを改善します。

ホイールナットトラスロッド
ネックを外さずにトラスロッドの調整が可能で、プレイヤーにとって非常に便利な設計です。



エレキギター iPhoneが売れる日本でフェンダーやギブソンが売れるのは必然であり日本人は舶来品が好き

日本は長い間、アメリカやヨーロッパの音楽文化に影響を受けてきました。
特に、1960年代から70年代にかけてのロック音楽の流行は、
エレキギターの人気を急上昇させました。

フェンダーやギブソンは、アメリカのロックシーンの象徴とも言える存在であり、これらのブランドは多くの著名なアーティストによって使用されてきました。このため、日本の音楽ファンやプレイヤーは、これらのブランドに対して特別な憧れを抱いています。

日本の市場は、品質やブランド力に対する要求が高いことで知られています。
フェンダーやギブソンは、長年の歴史と高い技術力を背景に、信頼性のある製品を提供しています。これにより、消費者は高価格でも購入をためらわず、むしろブランドの価値を重視する傾向があります。また、日本国内の経済状況も影響しており、一定の所得層が舶来品に対して投資を惜しまない状況が続いています。

日本人は一般的に、舶来品に対して特別な魅力を感じる傾向があります。
この「舶来品信仰」は、外国の製品が持つ独自のデザインや技術、
文化的背景に対する憧れから来ていると考えられます。
特に、エレキギターのような楽器は、音楽を通じて自己表現をするための重要なツールであり、
ブランドの持つストーリーやイメージが購買意欲を刺激します。

最近では、オンラインレッスンやアプリを通じてギターを始める人が増えています。
これに伴い、初心者向けのエレキギターの需要も高まっています。
フェンダーやギブソンは、こうした新しいトレンドに対応するために、
オンラインプログラムや初心者向けの製品ラインを展開しています。
これにより、若い世代にも魅力的に映り、さらなる市場拡大が期待されています。

フェンダーは、特に「Fender Play」というサブスクリプション型のオンラインレッスンサービスを提供しています。

ギブソン・ジェネレーション・グループ(G3)
G3は、ギブソンが新世代のギタープレイヤーを育成するために設立したプログラムで、2019年から始まりました。

 

ギターが好きなのではなく高級ブランド品が好き

エレキギターを弾くよりも、ギターを持っている自分を見せびらかしたり、周りに自慢したりしたいという気持ちがある。ブランド名が付いていることで、高級感や品位が出ると感じる。

自分のステータスを示したい
エレキギターを弾く以外に、ブランド品を持つことで自分の社会的地位や経済的な余裕を示したいという気持ちがある。ブランド品を所有することで、他人から一目置かれたり、羨ましがられたりするのを楽しむ。

改造や演奏よりも所有感を重視する
エレキギターを自分好みに改造したり、上手く弾いたりすることよりも、ブランド品を所有しているという満足感や喜びを感じる。ブランド品を手に入れることに意義を見出す。

音楽よりもファッションとしてのエレキギター
エレキギターを音楽を奏でるための道具としてよりも、ファッションのアクセサリーのように扱う。ブランド名が付いていることで、ファッションとしての価値が高まると考える。

音楽性よりもステータスシンボルとしての価値を重視する
エレキギターの音色や演奏性能よりも、ブランド品であることでステータスシンボルとしての価値を見出す。ブランド品を所有することで、自分の価値が高まると感じる。

 

ハイブランド信仰 高級ブランド信仰 利益になるようにマーケティングが仕掛けられている

楽器は道具 道具はプロが使っているかどうか
マキタとスナップオンは口コミで売れる 優秀なブランディング、マーケティング

Fenderはもはや何もしなくても売れる優秀なブランド
初心者向けのオンライン学習プラットフォーム「Fender Play」が大成功

ギブソンは多角化戦略の失敗で連邦破産法第11条の適用を申請する羽目になった

高級ブランドに対する消費者の信仰は、ブランドの持つ「物語」や「ファンタジー」に由来します。消費者は、単なる商品ではなく、ブランドが提供する体験や価値に対してお金を支払う傾向があります。特に、デジタル時代においては、SNSを通じての情報共有や共感が消費行動に大きな影響を与えています。調査によると、生活者の58%が「体験・シーンにお金を使う」と回答しており、76%が「共感されたい」と考えていることが示されています。

企業は、消費者の心理をつかむために、マーケティング戦略を進化させています。特に、ダイナミックプライシングやサブスクリプションモデルが注目されています。これにより、消費者は特別な体験や価値を感じることができ、ブランドへの忠誠心が高まります。また、高級ブランドは、SNSやデジタルメディアを活用して、ターゲット層に直接アプローチすることが可能になっています。

物価高と中古市場の影響
経済状況と消費行動
物価が高騰している中で、消費者はより慎重に購買行動を取るようになっています。このような状況下では、新品の高級品よりも中古品が選ばれる傾向が強まります。特に、ヴィンテージギターなどの中古市場は活況を呈しており、需要と供給のバランスが崩れつつあります。これは、少子化や経済的不安定さが影響していると考えられます。

ヴィンテージギターの人気
ヴィンテージギターの人気は、単に音質やデザインだけでなく、歴史的価値や希少性も影響しています。多くのミュージシャンやコレクターは、特定のブランドやモデルに対して強い愛着を持っており、その価値を高めています。これにより、ヴィンテージギターの市場は活性化し、価格が上昇する傾向にあります。

社会的要因
高級ブランドやヴィンテージギターの人気は、社会的要因とも密接に関連しています。特に、SNSの普及により、消費者は他者との比較や評価を気にするようになり、ブランドへの信仰が強まっています。また、少子化による市場の縮小が影響し、特定のブランドや商品の希少性が高まることで、価値が増すという逆説的な現象も見られます。

文化的な背景も重要です。日本においては、物の価値や美意識が高く、特に高級ブランドに対する信仰が根強いです。これは、伝統的な価値観や美意識が現代の消費行動にも影響を与えているためです。

ブランド志向のおじさん世代 その世代が憧れたギターヒーローが使っていたフェンダーやギブソンが人気なのは当然

物価高と中古市場の影響
近年、日本の物価は上昇傾向にあり、特に中古品市場において顕著です。物価上昇は、生活費の増加や消費者の購買力の低下を引き起こし、結果として中古品の需要が高まる要因となっています。特に、ヴィンテージギターのような特定のカテゴリーにおいては、希少性やブランド価値が購買意欲を刺激し、需要と供給のバランスが崩れています。

少子化とその影響
日本の少子化は深刻な問題であり、将来的な市場の縮小を招いています。出生率の低下は、将来的に消費者の数を減少させ、特に若年層の購買力に影響を与えます。これにより、特定の製品やサービスの市場が縮小し、特にニッチな市場であるヴィンテージギターのような商品が注目される理由となります。

現在のブランド志向は、特に中高年層に顕著です。この世代は、かつてのギターヒーローが使用していたフェンダーやギブソンといったブランドに憧れを持ち、これらの製品に対する需要が高まっています。彼らの消費行動は、過去の経験や思い出に基づくものであり、ブランドの価値がそのまま価格に反映される傾向があります。

国産品と価格競争
1980年代から90年代にかけて、日本の国産ギターは高い評価を受けていましたが、現在では中国製品の台頭により、価格競争が激化しています。国産品は品質が高い一方で、製造コストが高いため、価格競争において不利な立場に置かれています。このため、消費者はコストパフォーマンスを重視し、安価な中国製品を選ぶ傾向が強まっています。

80年代、90年代は国産品が売れた
アナログ機器からデジタル機器への移行で日本は価格競争に負けた
現在は中国製だらけで国産では価格競争に勝てない 家電業界、テレビも同じ

 

ジーンズは自分で履き潰してヴィンテージにする エレキギターの新品なのにレリック加工は「ビンテージ風」

ジーンズを自分で履き潰してヴィンテージ風にするのは、新品のジーンズに独特の味わいを出すためです。ジーンズは、長期間の使用によって生地が変化し、独特の色合いや風合いが生まれます。これを「エイジング」と呼びます。

個性的な色合いを出すため
新品のジーンズは色が濃く、硬い生地感です。しかし、長く履くことで生地が柔らかくなり、色落ちが進みます。膝や股上など、摩擦の強い部分ほど早く色落ちが進み、独特の色合いが生まれます。

履き心地を良くするため
新品のジーンズは硬い生地感で、履き心地が良くありません。しかし、長く履くことで生地が伸び、体に馴染むようになります。また、洗濯を重ねることで生地が柔らかくなり、より快適な履き心地になります。

自分だけの一本に仕上げるため
ジーンズを長く履くことで、自分の体型に合った形に変化します。また、洗濯の仕方や、どこで折り曲げるかなどによって、独特の味わいが生まれます。この過程を通して、自分だけの一本のジーンズが完成します。


エレキギターのレリック加工は、新品のギターを人為的に傷つけて、ヴィンテージ風の外観を作り出すテクニックです。これは、ヴィンテージ・ギターの人気に由来しています。

ヴィンテージ・ギターの人気
1950年代から1960年代に製造されたギターは、現在ヴィンテージ・ギターとして高い人気を集めています。これらのギターは、長年の使用によって生まれた独特の傷や汚れが魅力となっています。

ヴィンテージ感の演出
レリック加工は、新品のギターに人為的にヴィンテージ感を演出するテクニックです。ボディやネックに傷を付け、塗装を剥がすなどして、長年の使用感を再現します。これにより、新品のギターでありながら、ヴィンテージ・ギターのような雰囲気を出すことができます。

レリック加工されたギターは、プレイヤーの個性を表現する手段の一つとなっています。自分好みのヴィンテージ感を持つギターを選ぶことで、自分のスタイルを演出することができます。

 

物を欲しがらせる消費社会

現代の消費社会では、物欲が強く刺激される環境が整っています。
広告やSNSを通じて、他者の所有物が魅力的に映り、購買意欲を掻き立てる要因となっています。
このような背景の中で、ビンテージ品は特別な価値を持つとされ、コレクターや愛好者の間で人気があります。

ビンテージのエレキギターやシンセサイザーは、時間の経過とともに独特の音質や風合いを持つようになります。しかし、経年劣化は避けられない

回路部品の劣化
ビンテージシンセサイザーの回路部品は、長年の使用や保存状態によって劣化し、漏電や発火のリスクが高まります。このため、修理やメンテナンスが必要となり、コストがかさむことがあります。

磁力の低下
エレキギターにおいても、磁力の低下が問題となります。経年劣化により、ピックアップの磁力が弱まり、音質が「枯れた」状態になることがあります。このような変化は、音楽制作や演奏において重要な要素であり、愛好者にとっては「経年劣化で良い音になった」のでしょうが、そのままノーメンテナンスだと心配です 自分でリペア、修理、維持できるならビンテージ品を買っても大丈夫

ビンテージ品の価格が高騰する理由


限定性と希少性
ビンテージ品は生産数が限られているため、希少性が高く、需要と供給のバランスが価格を押し上げます。特に、特定のモデルや年代のものはコレクターにとって特別な意味を持ち、値段が急騰することがあります。

ビンテージ品は、単なる楽器や機械ではなく、文化的な象徴としての価値も持っています。特定の時代の音楽やスタイルを象徴するアイテムとして、歴史的な意義を持つため、価格が高くなる傾向があります。

投資対象としての側面
近年、ビンテージ品は投資対象としても注目されています。特に、音楽業界での需要が高まる中で、価値が上がる可能性があるため、投資家が購入するケースも増えています。

 

1970年代~1980年代の「ジャパビン」 FenderやGibsonのコピーモデル 安物だが高品質
二束三文の価値しかなかったが
日本製のビンテージ品、ジャパンビンテージ、ジャパビンとして中古価格が上昇した

中古価格が上がったというより販売価格が上がった
そもそも転売屋は定価より高く売る 正規店で定価で買うか、定価以下の実売価格で買いましょう

 

「プロなら用意できる最高の機材で最高の音を聴かせるべきでは?」

廉価ブランドか?高級ブランドか?プロならハイエンドギターを買うべきか?腕で勝負するべきか?
プロなのになぜ高級ブランドの楽器を買わないのか?

 

投げ銭

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