20個の理由!洋上風力発電所は環境破壊だ!意見を解説考察 その7 再生可能エネルギーは環境破壊か?風力発電所

 

  1. 発電所の海洋生態系への影響
    1. 海底の生息環境の変化 風力発電の基礎構造物の設置により、海底の地形や底質が変化し、底生生物の生息環境が悪化する可能性がある。
    2. 魚類への影響 風力発電の風車の水中騒音や振動が、魚類の行動や繁殖に悪影響を及ぼす恐れがある。
    3. サンゴ礁への影響 風力発電所の風車の設置に伴う海底の掘削や濁りの発生が、サンゴ礁の生育に悪影響を与える可能性がある。
    4. プランクトンへの影響 風力発電所の設置が海流の流れを変化させ、プランクトンの分布や量に影響を及ぼす恐れがある。
  2. 発電所の鳥類への影響
    1. バードストライク 風力発電所の風車のブレードに鳥類が衝突し、死傷する事故(バードストライク)が増加する恐れがある。
    2. 渡り鳥への影響 風力発電所風車が渡り鳥の移動ルートを遮断したり、生息地を分断したりする可能性がある。
    3. 餌場の喪失 洋上風力発電所の風車の設置によって、鳥類の餌場となる浅瀬や干潟が失われる恐れがある。
    4. 繁殖地への影響 風力発電所風車の設置が、海鳥の繁殖地や集団営巣地に悪影響を及ぼす可能性がある。
  3. 発電所の景観・文化への影響
    1. 景観の悪化大規模な風車群が海の景観を損ない、自然の美しさが失われる恐れがある。
    2. 漁業への影響 風車の設置が、伝統的な漁場を奪ったり、漁業活動を制限したりする可能性がある。
    3. 文化遺産への影響 風車の建設が、海底に眠る沈没船や遺跡などの文化遺産を破壊する恐れがある。←水中文化遺産保護条約・文化財保護法
    4. ユネスコ水中文化遺産保護条約(2001年)
    5. 文化財保護法(日本、1950年)
    6. 沿岸域管理法(アメリカ、1972年)
    7. 保護されている沈没船法(イギリス、1973年)
    8. レクリエーションへの影響 風車の存在が、ヨットやサーフィンなどのマリンレジャーの妨げになる可能性がある。
  4. 発電所による環境汚染の懸念
    1. 水質汚濁 風車の基礎部分から有害物質が溶出し、海水を汚染する恐れがある。
    2. 油漏れ事故 風車のメンテナンス作業時や事故時に、油が海上に漏出し、環境を汚染する可能性がある。
    3. 海底ケーブルの影響 風車間や陸上との間を結ぶ海底ケーブルが、海底の環境を乱す恐れがある。
    4. 工事による汚濁 風車の建設工事に伴う海底の掘削や土砂の巻き上げが、海水の濁りを引き起こす可能性がある。
  5. その他の環境影響
    1. 電磁波の影響 風車から発生する電磁波が、海洋生物の行動や生理に悪影響を及ぼす恐れがある。
    2. 温排水の影響 発電機や変圧器から放出される温排水が、局所的な水温上昇を引き起こす可能性がある。
    3. 海流の変化 風車群が海流の流れを変化させ、海水の交換が妨げられることで、海域の環境が悪化する恐れがある。
    4. 気候変動への影響 風車が大気の流れに影響を与え、局所的な気象パターンの変化を引き起こす可能性がある。

発電所の海洋生態系への影響

海底の生息環境の変化 風力発電の基礎構造物の設置により、海底の地形や底質が変化し、底生生物の生息環境が悪化する可能性がある。

洋上風力発電の基礎構造物を海底に設置する際、海底環境へのさまざまな影響が懸念されています。

まず、設置工事の際に海底を掘削したり、重い構造物を設置したりすることで、海底の地形や底質(海底の土や砂礫の性質)が物理的に変化してしまいます。これにより、海底に生息する生物(底生生物)の住処が損なわれる可能性があります。

例えば、海底がフラットになったり、砂や泥が巻き上がったりすることで、海底の複雑な微地形が失われ、底生生物の生息空間が単調になってしまうかもしれません。また、工事で海底が締め固められたり、砂や泥が積もったりすると、海水の循環が妨げられ、底生生物に酸素が届きにくくなる恐れもあります。

さらに、基礎構造物に使われるコンクリートや鋼材から、海水に化学物質が溶け出す可能性もあります。これらの化学物質が底生生物に悪影響を与え、個体数が減少したり、種の多様性が失われたりするかもしれません。

海水中の化学物質によるコンクリートの劣化
セメントペーストはアルカリ性なので、酸には弱い。海水中の硫酸イオンなどがセメント水和物を変質させ、コンクリートが劣化する可能性がある。
硫酸酸性水に常時接していたコンクリートの表層では、ペーストの一部がセッコウ(CaSO4・2H2O)に変化していた事例がある。
土壌から浸入した硫酸分がコンクリートの成分と反応し、硫酸塩を生成することで表層が剥離(スケーリング)する可能性がある。
鋼材の腐食
海水中の塩化物イオンにより、鉄筋が腐食する恐れがある。
鋼材腐食を抑制するには、ステンレス鉄筋やエポキシ樹脂塗装鉄筋などの防食鉄筋を使用する必要がある。

一方で、基礎構造物が海藻類や貝類などの生物の住処となることで、海洋生物の生息環境が豊かになる可能性もあります。構造物に生物が付着し、魚類の餌場や隠れ家になれば、海域全体の生物多様性が高まるかもしれません。

このように、洋上風力発電の基礎構造物が海底環境に与える影響は一概には言えず、設置場所の海域の特徴や構造物の種類、設置方法などによって異なります。

そのため、それぞれの海域で入念な環境影響評価を行い、底生生物への影響を最小限に抑える工夫が必要です。また、設置後も定期的に生物の生息状況を調べ、悪影響が見られた場合には速やかに対策を講じることが重要です。

魚類への影響 風力発電の風車の水中騒音や振動が、魚類の行動や繁殖に悪影響を及ぼす恐れがある。

洋上風力発電の風車が水中で発する騒音や振動が、魚類に悪影響を及ぼす可能性があると懸念されています。風車の建設工事中や稼働中に発生する騒音や振動は水中を伝わるため、魚類の生息環境に影響を与えるおそれがあるのです。
魚類は水中の音や振動に非常に敏感で、これらを頼りに餌を探したり、天敵から逃れたり、仲間とコミュニケーションをとったりしています。風車から発生する騒音や振動が、こうした魚類の行動を妨げてしまう可能性があります。
例えば、風車の騒音や振動のせいで、魚類が餌を見つけづらくなったり、捕食者に気づきにくくなったりすると、生存率が下がってしまうかもしれません。また、騒音や振動がストレスとなり、魚類の免疫力が低下したり、繁殖行動に支障をきたしたりする恐れもあります。
特に風車の建設工事中は、パイリング(基礎杭の打ち込み)の際に大きな水中騒音が発生します。この騒音は、魚類に聴覚障害を引き起こしたり、生息域から魚類を遠ざけたりするおそれがあります。
ただし、風車の騒音や振動が魚類に与える影響の大きさは、魚の種類や個体によっても異なります。また、風車の種類や設置場所、水深などの条件によっても影響の程度は変わってきます。
そのため、洋上風力発電が魚類に与える影響を正確に評価するには、それぞれの海域で詳しい調査を行い、影響の度合いを見極める必要があります。その上で、騒音や振動を減らす技術の開発や、影響が大きい海域での風車の設置を避けるなどの対策を講じることが大切です。
さらに、風車の稼働後も、水中の騒音や振動を継続的に監視し、魚類への影響をチェックし続けることが重要です。もし悪影響が確認された場合には、風車の運転方法を調整するなどの適切な措置を取る必要があるでしょう。

建設時の影響
基礎杭の打設音は短時間で大きな音圧変動を伴うパルス音であり、魚類の聴覚器官を損傷させる可能性がある。
探査や掘削による騒音は、魚類の音声コミュニケーションを阻害する。
運転時の影響
風車の稼働音は長期間にわたり連続的に放射されるため、魚類の聴覚器官に影響を与える可能性がある。
風車の設置により魚類の生息場所が減少する可能性がある。

風車の基礎は魚礁効果を持ち、魚類の生息場所や資源の増殖の場として機能する可能性もある。
その他の影響
風車によって生じる乱流やウェイクにより、底質の再懸濁や塩分・水温の変化が起こり、間接的に魚類に影響を与える可能性がある。

サンゴ礁への影響 風力発電所の風車の設置に伴う海底の掘削や濁りの発生が、サンゴ礁の生育に悪影響を与える可能性がある。

洋上風力発電所の建設がサンゴ礁に与える影響が懸念されています。サンゴ礁は、海洋生態系の宝庫であり、多様な生物の生息地となっています。しかし、風力発電所の風車を設置する際の海底工事が、サンゴ礁に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
風車を海底に固定するためには、基礎工事が必要です。この工事では、海底を掘削したり、基礎構造物を設置したりします。掘削の過程で、海底の土砂が巻き上げられ、海水が濁ります。この濁りが、サンゴ礁に悪影響を与える恐れがあります。
サンゴは、海水中の微細な栄養分を濾し取って生きています。ところが、濁った海水では、サンゴが栄養分を効率的に取り込むことができません。また、濁り水に含まれる土砂がサンゴの表面に付着し、サンゴの呼吸や光合成を妨げてしまいます。その結果、サンゴの成長が阻害され、白化現象が起きたり、最悪の場合、死滅したりする可能性があります。

建設工事による一時的な影響
基礎工事による海底の掘削で濁りが発生し、サンゴの光合成を阻害
建設作業の音や振動がサンゴの生理に悪影響を及ぼす可能性
工事による海底地形の改変でサンゴの生息環境が損なわれる
発電所の存在による長期的な影響
風車の回転による騒音や振動が継続的にサンゴに悪影響
風車の影によって日照条件が変化し、サンゴの光合成が阻害される恐れ
発電所の存在で海流が変化し、サンゴ幼生の供給が阻害される可能性

加えて、海底の掘削によって、サンゴ礁の基盤が物理的に破壊されるおそれもあります。サンゴは、岩盤などの硬い基質の上に生育しています。海底工事の際に、こうした基盤が壊されてしまうと、サンゴが定着できなくなり、結果として、サンゴ礁の衰退につながりかねません。
風車の設置後も、風車の基部周辺では、局所的な海流の変化が起こります。この海流の変化が、サンゴ礁周辺の水質や堆積物の状況を変え、サンゴの生育に影響を及ぼす可能性があります。
ただし、これらの影響の程度は、サンゴ礁の種類や風車の設置場所、工事の方法などによって異なります。したがって、洋上風力発電所の建設に際しては、事前に綿密な環境影響評価を行い、サンゴ礁への影響を最小限に抑える工夫が求められます。
例えば、濁り水の発生を抑制する工法の採用や、濁り水の拡散を防ぐ汚濁防止膜の設置などが考えられます。また、サンゴ礁から十分に離れた場所に風車を設置したり、サンゴの移植や再生プロジェクトを並行して実施したりすることも、影響の軽減につながるでしょう。

プランクトンへの影響 風力発電所の設置が海流の流れを変化させ、プランクトンの分布や量に影響を及ぼす恐れがある。

洋上風力発電所の設置が、海流の流れを変化させ、プランクトンの分布や量に影響を及ぼす可能性があると懸念されています。プランクトンは、海洋の食物連鎖の基礎であり、多くの海洋生物の餌となる重要な生物です。そのため、プランクトンへの影響は、海洋生態系全体に波及する恐れがあります。
洋上風力発電所では、風車を支えるための基礎構造物が海底に設置されます。この基礎構造物が、海流の流れを部分的に変化させる可能性があります。海流は、プランクトンの分布や移動に大きな影響を与えています。プランクトンは、海流に乗って移動し、適した環境に集積します。しかし、風力発電所の基礎構造物が海流の流れを変えてしまうと、プランクトンの分布が変化し、特定の海域に集中したり、逆に特定の海域から排除されたりする恐れがあります。
また、風力発電所の基礎構造物周辺では、局所的な渦や上昇流、下降流が発生する可能性があります。これらの局所的な流れの変化は、プランクトンの鉛直分布に影響を与える可能性があります。プランクトンは、昼夜の光の変化に合わせて、表層と深層の間を移動しています。この鉛直移動は、プランクトンの生活サイクルや、海洋の物質循環に重要な役割を果たしています。しかし、風力発電所の基礎構造物による局所的な流れの変化が、プランクトンの鉛直移動を妨げる可能性があります。

プランクトンの鉛直移動
昼間は表層で光合成を行い、夜間は深層に移動して栄養分を摂取します。
この鉛直移動により、表層と深層の間で栄養塩や溶存気体の交換が行われます。
物質循環への影響
プランクトンの鉛直移動は、表層と深層の間の物質輸送に寄与しています。
表層での光合成によって生産された有機物が深層に運ばれ、分解されることで栄養塩が供給されます。
逆に深層の栄養塩が表層に運ばれ、プランクトンの生産に利用されます。
海洋生態系への影響
プランクトンは海洋生態系の基礎を成し、その鉛直移動は生物地球化学過程に重要な影響を及ぼします。
成層化が進むと表面のプランクトン量が減少し、上方への栄養塩輸送が抑制されます。
沿岸域では成層期間が長くなると貧酸素化が進み、魚介類が死滅する可能性があります。
プランクトンの鉛直移動は、海洋の物質循環と生態系を支える重要な過程であり、その変化は海洋環境に大きな影響を与えます。

さらに、風力発電所の設置が、プランクトンの生息環境に直接的な影響を与える可能性もあります。例えば、基礎構造物の設置工事の際に発生する濁り水が、プランクトンの光合成を阻害したり、呼吸を妨げたりする恐れがあります。また、基礎構造物から溶出する化学物質が、プランクトンの生育に悪影響を及ぼす可能性もあります。
ただし、風力発電所がプランクトンに与える影響の程度は、発電所の規模や設置場所、海域の特性などによって異なります。したがって、それぞれの海域で詳細な環境影響評価を行い、プランクトンへの影響を見積もることが重要です。その上で、基礎構造物の設計や配置を工夫したり、工事方法を改善したりするなど、影響を最小限に抑える対策を講じる必要があります。
また、風力発電所の稼働後も、プランクトンの量や分布の変化を継続的にモニタリングし、影響をチェックしていくことが大切です。モニタリングの結果、予期せぬ影響が確認された場合には、速やかに対策を講じる必要があるでしょう。

メタバーコーディング解析による高精度な群集構造解析
分子生物学的手法であるメタバーコーディングを用いることで、動物プランクトンの群集構造を高精度に解析できる
これにより、生物分布や生態系の変化を詳細に追跡することが可能になる
垂直多層採集システム(VMP)を用いた層別採集
表層(0-10m)と中層(10-50m)の2層に分けて採集することで、層別のプランクトン組成の違いを捉えられる
表層では植物プランクトンが優占し、クロロフィルaも高濃度であるのに対し、中層ではクロロフィルaが低く、動物プランクトンが優占する傾向がある
継続的なモニタリングの重要性
海洋の昇温化や酸性化が進む現在、動物プランクトン群集のモニタリングを継続し、メタバーコーディングのような高精度解析により生物分布や生態系の変化を追うことは非常に重要
長期的なデータの蓄積により、プランクトンの変動パターンや気候変動との関係性を明らかにできる

発電所の鳥類への影響

バードストライク 風力発電所の風車のブレードに鳥類が衝突し、死傷する事故(バードストライク)が増加する恐れがある。

洋上風力発電所の建設に伴い、風車のブレード(回転翼)に鳥類が衝突し、死傷する事故、いわゆる「バードストライク」が増加する恐れがあると懸念されています。バードストライクは、風車が鳥類の生息地や渡りのルート上に建設された場合に発生しやすくなります。
洋上風力発電所は、陸上に比べて鳥類の生息密度が高い海上に建設されるため、バードストライクのリスクが高まる可能性があります。特に、海鳥は洋上風力発電所の立地予定地周辺で採餌や繁殖を行っていることが多く、風車との衝突の危険性が指摘されています。
風車のブレードは、回転速度が非常に速く、鳥類が衝突すると、大きな衝撃を受けて死傷する可能性が高くなります。ブレードの色や大きさ、回転速度などが、バードストライクの発生頻度に影響を与える要因として考えられています。
また、夜間や悪天候時には、鳥類が風車を視認しにくくなり、衝突のリスクが高まります。渡り鳥は、夜間に移動することが多いため、夜間照明の影響で風車に引き寄せられ、衝突する危険性が指摘されています。
バードストライクは、鳥類の個体数減少だけでなく、希少種の絶滅リスクにもつながる重大な問題です。風力発電所の計画段階から、鳥類の生息状況や渡りのルートを十分に調査し、影響を最小限に抑える立地選定が求められます。
また、風車のブレードの色を鳥類が視認しやすい色に変更したり、回転速度を調整したりするなどの対策も有効とされています。さらに、レーダーを使って鳥類の接近を検知し、風車を一時的に停止させるシステムの導入も検討されています。

風車のブレードの視認性を高めるための対策
ブレードの色を白色系から鳥類が視認しやすい色に変更する
吹雪時にブレードと背景の色が同化してコントラスト比が低下するのを防ぐ
風車の回転速度を調整する
また、バードストライクを未然に防ぐ対策として、レーダーを使って鳥類の接近を検知し、風車を一時停止させるシステムの導入が検討されています

洋上風力発電所の運用後も、バードストライクの発生状況を継続的にモニタリングし、影響の程度を評価することが重要です。モニタリングの結果、予期せぬ影響が確認された場合には、追加の対策を講じる必要があるでしょう。
風力発電は再生可能エネルギーの重要な選択肢ですが、鳥類をはじめとする生態系への影響を最小限に抑えながら、持続可能な開発を進めていくことが求められています。

渡り鳥への影響 風力発電所風車が渡り鳥の移動ルートを遮断したり、生息地を分断したりする可能性がある。

洋上風力発電所の建設が、渡り鳥の移動ルートや生息地に影響を与える可能性が懸念されています。渡り鳥は、季節に応じて長距離を移動する鳥類で、一定の移動ルートを利用して繁殖地と越冬地を行き来します。
洋上風力発電所が渡り鳥の主要な移動ルート上に建設された場合、風車が物理的な障壁となって、渡り鳥の移動を妨げる可能性があります。渡り鳥は、風車を避けるために迂回飛行を強いられ、エネルギー消費が増加し、生存率が低下する恐れがあります。

洋上風力発電所が渡り鳥の主要な移動ルートに建設された場合の悪影響
風車が物理的な障害物となり、渡り鳥の移動を阻害する可能性がある。渡り鳥は風車を避けるために迂回飛行を余儀なくされ、エネルギー消費が増加する。
迂回飛行によるエネルギー消費の増加は、渡り鳥の生存率の低下につながる恐れがある。
風車との衝突の危険性も否定できない。衝突すれば直接的な死亡リスクがある。
渡り鳥の移動ルートが分断され、生息地の分断化が進む可能性がある。

また、風力発電所が渡り鳥の重要な中継地や越冬地に建設された場合、生息地の分断化が問題になります。渡り鳥は、移動の途中で採餌や休息のために立ち寄る中継地や、越冬期に長期間滞在する越冬地を必要としています。これらの生息地が風車によって分断されると、渡り鳥の採餌や休息が困難になり、個体数の減少につながる可能性があります。
さらに、風力発電所の建設に伴う騒音や振動、景観の変化なども、渡り鳥の行動に影響を与える可能性があります。渡り鳥は、これらの環境変化に敏感で、繁殖や採餌、休息などの重要な行動が阻害される恐れがあります。
渡り鳥への影響を最小限に抑えるためには、風力発電所の立地選定の段階から、渡り鳥の主要な移動ルートや重要な生息地を十分に考慮することが重要です。渡り鳥の生態や行動パターンを詳細に調査し、影響の少ない場所を選ぶことが求められます。
また、風車の配置や設計を工夫することで、渡り鳥への影響を軽減できる可能性があります。例えば、風車の間隔を広げて渡り鳥の通り抜けやすさを確保したり、風車の高さを調整して渡り鳥の主な飛行高度を避けたりするなどの対策が考えられます。

餌場の喪失 洋上風力発電所の風車の設置によって、鳥類の餌場となる浅瀬や干潟が失われる恐れがある。

洋上風力発電所の建設に伴い、鳥類の重要な餌場となっている浅瀬や干潟が失われてしまう可能性が懸念されています。浅瀬や干潟は、水深が浅く、太陽光が海底まで届くため、豊かな生態系が育まれる場所です。多くの魚類や甲殻類、貝類などが生息し、それらを餌とする鳥類にとって重要な採餌場所となっています。
洋上風力発電所の風車を設置するためには、海底に基礎構造物を打ち込む必要があります。この工事の際に、浅瀬や干潟の海底が掘り起こされたり、埋め立てられたりすることがあります。その結果、鳥類の餌場となる浅瀬や干潟の環境が大きく変化し、生息する生物が減少したり、いなくなったりする恐れがあります。
特に、シギ・チドリ類やカモメ類など、干潟を主な餌場とする鳥類への影響が懸念されています。これらの鳥類は、干潟に生息する甲殻類や貝類、ゴカイなどを主な餌としています。干潟の喪失は、これらの鳥類の採餌環境を直接的に脅かし、個体数の減少や繁殖成功率の低下につながる可能性があります。

餌不足による影響
シギ・チドリ類やカモメ類は、干潟に生息する貝類やカニ類、ワームなどの底生動物を主な餌源としています。
干潟の埋め立てや汚染により、これらの底生動物が減少すると、鳥類の餌が不足します。
餌不足は繁殖成功率の低下や渡りの遅れなど、個体数減少につながる可能性があります。
休息地の喪失
干潟は渡り鳥の重要な中継地や越冬地としての役割を果たしています。
干潟が失われると、渡り鳥が休息をとる場所がなくなり、渡りに支障をきたします。
十分な休息がとれないと、渡りの継続が困難になる可能性があります。
生息環境の悪化
干潟の埋め立てや汚染は、鳥類の生息環境を直接的に悪化させます。
汚染された干潟では、鳥類が有害物質を体内に取り込むリスクがあります。
生息環境の悪化は、鳥類の健康被害や繁殖率低下につながる可能性があります。

また、浅瀬は、魚類の産卵場所や稚魚の成育場所としても重要な役割を果たしています。浅瀬が失われることで、魚類の個体数が減少し、それらを餌とする鳥類にも間接的な影響が及ぶ可能性があります。
餌場の喪失は、鳥類の生存や繁殖に直結する深刻な問題です。特に、渡り鳥にとって、中継地や越冬地での餌場の確保は死活問題となります。餌場が失われることで、渡りのルートが変更を余儀なくされたり、個体数が大幅に減少したりする恐れがあります。
洋上風力発電所の計画段階から、鳥類の重要な餌場となる浅瀬や干潟の分布状況を十分に調査し、影響を最小限に抑える立地選定が求められます。やむを得ず餌場が失われる場合には、代替となる餌場の創出や、餌場の再生などの対策を講じることが重要です。
また、風力発電所の建設工事では、濁り水の発生を抑制したり、海底の改変を最小限に留めたりするなど、浅瀬や干潟への影響を軽減する工夫が求められます。

繁殖地への影響 風力発電所風車の設置が、海鳥の繁殖地や集団営巣地に悪影響を及ぼす可能性がある。

洋上風力発電所の建設が、海鳥の繁殖地や集団営巣地に悪影響を与える可能性が懸念されています。多くの海鳥は、沿岸の島々や断崖絶壁、砂浜などを繁殖地として利用しています。これらの場所は、捕食者からの防御や餌場へのアクセスの良さなど、海鳥の繁殖に適した条件を備えています。
洋上風力発電所が海鳥の繁殖地の近くに建設された場合、風車の存在そのものが海鳥の繁殖行動を阻害する可能性があります。風車の回転するブレードは、海鳥にとって視覚的な障害物となり、繁殖地へのアプローチを妨げたり、繁殖地からの離脱を阻んだりする恐れがあります。
また、風車の建設工事に伴う騒音や振動、人間の活動の増加なども、海鳥の繁殖に悪影響を及ぼす可能性があります。海鳥は繁殖期に特に敏感で、外部からの撹乱に弱いことが知られています。工事の騒音や人間の接近によって、海鳥が繁殖地を放棄したり、繁殖成功率が低下したりする恐れがあります。
特に、集団営巣地への影響が大きな問題となります。集団営巣地とは、多数の海鳥が集まって繁殖する場所のことで、一般的に「コロニー」と呼ばれています。コロニーは、海鳥の繁殖戦略の中核をなすもので、情報の共有や捕食者に対する集団防衛などの利点があります。コロニーが風車、風力発電所建設によって分断されたり、撹乱されたりすることで、海鳥の繁殖成功率が大きく低下する恐れがあります。

 

コロニーは、多数の海鳥が集まる場所であり、利点があります
情報共有 繁殖に関する情報を他の個体と共有することで、最適な繁殖戦略を選択できます。
捕食者への防衛 集団で行動することで、捕食者からの攻撃を受けにくくなります。
これらの要素は、特に繁殖期において重要であり、コロニーが存在することで個体群全体の生存率が向上します。

洋上風力発電は、再生可能エネルギーとして注目されていますが、その建設や運用は海鳥に対してさまざまな悪影響を及ぼします。

バードストライク
風車との衝突事故が発生し、多くの海鳥が死亡します。特に、高速で回転する風車を認識できない場合や、他の要因で風車に接近してしまうことが原因とされています。

生息地の喪失
風車周辺の環境が変化し、生息地として利用できなくなることがあります。この結果、海鳥は新たな繁殖地を見つけることが難しくなります。

障壁効果
風車が海鳥の移動経路を妨げることがあります。特に渡り鳥の場合、この障壁が繁殖地へのアクセスを困難にし、繁殖成功率を低下させる恐れがあります。

繁殖成功率への影響
これらの要因によって、海鳥の繁殖成功率は大きく低下する可能性があります。特に絶滅危惧種や特定の種群では、わずかな死亡率の上昇でも種全体に深刻な影響を及ぼすことがあります。したがって、洋上風力発電所の設置計画には、生態系への影響評価を盛り込まなければなりません。


加えて、風車の存在が、海鳥の雛(ひな)の生存率に影響を与える可能性もあります。海鳥の雛は、一定期間、親鳥に守られながら成長します。しかし、風車の近くでは、雛が風車に衝突したり、風車の下に落ちたりするリスクが高まります。雛の生存率の低下は、長期的な個体数の減少につながる恐れがあります。

風車の羽根との衝突により、海鳥が切断されたり死傷する事例が多数報告されています。
希少種のオジロワシやトビ、オオセグロカモメなどの死体が風車周辺で発見されています。
イワツバメなどの集団営巣地の近くに風車が設置された場合、営巣中の個体が風車に衝突する危険性があります。

海鳥の繁殖地や集団営巣地への影響を最小限に抑えるためには、風力発電所の立地選定の段階から、海鳥の繁殖状況を十分に調査し、影響の少ない場所を選ぶことが重要です。また、風車の配置や設計を工夫し、海鳥の繁殖行動への影響を軽減することも求められます。
風力発電所の建設工事では、繁殖期を避けて工事を実施したり、騒音や振動を抑制したりするなど、海鳥への配慮が必要です。また、風車の運用後も、海鳥の繁殖状況をモニタリングし、影響の程度を評価することが重要です。

発電所の景観・文化への影響

景観の悪化大規模な風車群が海の景観を損ない、自然の美しさが失われる恐れがある。

洋上風力発電所の建設に伴い、大規模な風車群が海の景観を損ない、自然の美しさが失われてしまうことが懸念されています。景観は、自然環境の視覚的な側面を表すもので、人々の審美性や心理的な ウェルビーイング(幸福感、良好な状態)に大きな影響を与えます。
洋上風力発電所では、一般的に、大型の風車が広大な海域に多数設置されます。これらの風車は、高さが100メートル以上に及ぶことも珍しくありません。そのため、風車群は海の景観の中で突出した存在となり、自然の美しさや調和を大きく損ねる可能性があります。
特に、自然度の高い海岸や、景勝地として知られる海域に風車が建設された場合、景観への影響は深刻なものとなります。風車の存在が、その地域の持つ固有の美しさや雰囲気を大きく変えてしまい、地域の魅力や価値を減少させる恐れがあります。
また、風車群が広大な海域を覆うことで、海の広がりや連続性が分断され、圧迫感や閉塞感が生じる可能性もあります。海は、開放的で自由な空間であることが、その魅力の一つです。しかし、大規模な風車群によって、そうした海の本来の特性が損なわれてしまうことが懸念されます。
加えて、風車群が海の景観を人工的なものに変えてしまうことで、人々の自然に対する感覚や認識にも影響を与える可能性があります。自然の美しさや偉大さを感じる機会が減少することで、自然に対する畏敬の念や愛着が薄れ、環境保護の意識が低下するおそれもあります。
ただし、景観の評価は主観的な側面が強く、人によって受け止め方が異なります。風車を新しい時代のシンボルとして肯定的に捉える人もいれば、自然の景観を重視する人もいます。また、景観への影響の程度は、風車の配置や設計、周辺環境との調和などにも左右されます。

景観への配慮
実証実験用の洋上風車では、景観への配慮から離岸距離を比較的長く取る例がある。長崎県約5km、アメリカ約6.1km、ポルトガル固定式約10km、浮体式約20kmなど。
デンマークでは、タービン高さ70mの場合、離岸距離約14~20kmで視覚的影響は小さいと評価されている。

港湾区域や工業地域の陸域に近接した洋上風車は、発電施設として周辺環境に適合すると考えられている国もある。
住民の反対運動
全国各地で、風力発電所計画に対し景観悪化を懸念する住民の反対運動が起きている。
山形県羽黒山、秋田県鳥海山周辺の風車計画が、景観や生態系への影響を危惧する住民の反対から撤回に追い込まれた事例がある。

景観への影響を最小限に抑えるためには、風力発電所の計画段階から、景観の保全を重要な検討事項として位置づける必要があります。風車の配置や規模、色彩などを工夫し、周辺の自然環境との調和を図ることが求められます。また、地域住民や関係者との対話を通じて、景観に対する価値観を共有し、合意形成を図ることも重要です。
さらに、風力発電所の建設後も、景観への影響をモニタリングし、必要に応じて改善策を講じることが求められます。例えば、風車の色彩を周辺環境に合わせて変更したり、風車の配置を調整したりするなどの対応が考えられます。
洋上風力発電は、再生可能エネルギーの重要な選択肢ですが、自然の景観との調和を図りながら、持続可能な開発を進めていくことが求められています。景観の保全と風力発電の両立は、地域の環境的価値と経済的価値のバランスを取る上で重要な課題の一つと言えるでしょう。
自然の美しさは、私たち人間の心を豊かにし、生活に潤いをもたらします。一方で、再生可能エネルギーの導入は、持続可能な社会の実現に必要な取り組みです。両者の共存を図るためには、多様な価値観を尊重しつつ、長期的な視点に立った議論と合意形成が必要だと考えられます。

漁業への影響 風車の設置が、伝統的な漁場を奪ったり、漁業活動を制限したりする可能性がある。

洋上風力発電所の建設が、伝統的な漁場を奪ったり、漁業活動を制限したりする可能性が懸念されています。漁業は、沿岸地域の重要な産業の一つであり、長い歴史と文化を持っています。漁業者は、長年にわたって培ってきた知識と経験を元に、漁場を選定し、効率的な漁業活動を行っています。
洋上風力発電所が漁場に建設された場合、直接的な影響として、漁業活動のための物理的なスペースが減少する可能性があります。風車の設置場所や、風車間を結ぶ送電ケーブルの敷設ルートが、漁船の航行や漁具の設置を妨げる恐れがあります。特に、底引き網漁業や刺し網漁業など、海底に漁具を設置する漁法では、風車の基礎構造物や送電ケーブルとの競合が問題となります。

総合的な海域利用の調整
海洋基本法では、海洋の総合的管理と適正な利用が基本方針とされており、利害関係者間の調整が重視されています。

対策が検討されています。
・協議会の設置により、漁業者と発電事業者の間で十分な調整を行う。
・海域の総合的な利用計画を策定し、漁業と発電事業の利用区域を事前に調整する。
・漁業補償など、漁業者への経済的な補償措置を講じる。
安全対策
また、漁具が風車の基礎部分に絡まるリスクがあるため、安全面での対策も重要です。
送電ケーブルの適切な敷設
風車設置海域への立ち入り制限
航路や操業範囲の明確化 など

また、風車の建設工事に伴う騒音や振動、濁り水の発生などが、魚類の行動や生息環境に影響を与え、漁獲量の減少につながる可能性もあります。魚類は、水中の音や振動に敏感であり、これらの環境変化によって、回遊ルートが変化したり、繁殖行動が阻害されたりする恐れがあります。
加えて、風力発電所の存在が、漁場へのアクセスを制限する可能性もあります。風車の周辺は、安全上の理由から立ち入りが制限されるため、漁業者は伝統的な漁場を利用できなくなる恐れがあります。これは、漁業者の収入や生計に直接的な影響を与える可能性があります。
さらに、風力発電所の建設が、漁業権や漁業許可の見直しにつながる可能性もあります。漁業権とは、一定の水面を占有して漁業を営む権利のことで、漁業法に基づいて設定されます。風力発電所の建設によって、漁業権の対象となる水面が変更されたり、漁業許可の条件が見直されたりする可能性があります。
ただし、風力発電所が漁業に与える影響の程度は、地域の状況や、風車の配置、漁業の種類などによって異なります。また、風力発電事業者と漁業者の間で、適切な対話と合意形成が行われれば、両者の共存は可能であると考えられます。
漁業への影響を最小限に抑えるためには、風力発電所の計画段階から、漁業関係者を含めた地域のステークホルダー(利害関係者)との密接な協議をしなければなりません。漁業者の知見を活かし、漁業活動に配慮した風車の配置や工事スケジュールを検討することが重要です。

漁業者の経費削減などに係る支援
基金による資金支援による漁業経営への負担軽減
風力発電事業による新規産業と地域雇用の創出
漁業振興策
洋上風力発電事業に関する海洋調査や事業関係者の海上移動のために地元漁業者を雇用し、収入を補填
リアルタイムでの海況情報の提供
漁場形成
洋上風力発電施設に自動給餌装置を設置し、アミノ酸等に分解した餌を定期的に散布することで魚を集める
蝟集効果増進のための魚礁設置
観光振興
洋上風車や風車部材を運搬する船舶等を望める親水公園や展望台の設置
燃料供給
漁業協同組合が運営する事業で、洋上風力発電所の船に燃料を供給し、漁業者は燃料を安く購入できる

また、風力発電事業者は、漁業者への補償や支援策を用意することも求められます。例えば、漁業活動の一時的な制限に対する補償金の支払いや、代替漁場の提供、漁港施設の整備などが考えられます。

文化遺産への影響 風車の建設が、海底に眠る沈没船や遺跡などの文化遺産を破壊する恐れがある。←水中文化遺産保護条約・文化財保護法

洋上風力発電所の建設が、海底に眠る沈没船や遺跡などの文化遺産を破壊してしまう可能性が懸念されています。海底には、古代から現代に至るまで、数多くの沈没船や遺跡が存在しています。これらは、人類の歴史や文化を物語る貴重な遺産であり、考古学や歴史学の観点から重要な研究対象となっています。
洋上風力発電所の建設では、風車の基礎部分を海底に固定するために、大規模な海底工事が行われます。具体的には、モノパイル基礎やジャケット基礎と呼ばれる構造物を海底に打ち込んだり、重力式基礎と呼ばれる大型のコンクリート構造物を海底に設置したりします。これらの工事の際に、海底を広範囲に掘削したり、重機で海底を均したりする必要があります。
こうした海底工事が、沈没船や遺跡の上で行われた場合、文化遺産が物理的に破壊されてしまう危険性があります。特に、木造の沈没船は、長い年月を経て脆弱化しているため、わずかな物理的な衝撃でも崩壊してしまう可能性があります。また、遺跡に関しても、海底の掘削によって、遺構や遺物が破損したり、散逸したりする恐れがあります。

鷹島沖元寇沈没船遺跡
長崎県松浦市の鷹島沖で発見された元寇の際の元軍船団の沈没船遺跡は、日本を代表する水中遺跡とされています。出土した陶磁器や武器などの遺物から、蒙古襲来の様子を具体的に知ることができます。
開陽丸沈没船遺跡
戊辰戦争時の1868年に沈没した開陽丸の遺跡は、国内で初めて文化財に指定された水中遺跡です。
琵琶湖湖底遺跡群
琵琶湖の湖底には、縄文時代から中世にかけての集落跡や墓跡などの遺跡が多数存在しています。

さらに、海底工事に伴う濁り水の発生が、文化遺産の保存状態に悪影響を与える可能性もあります。沈没船や遺跡は、長い年月をかけて海底の環境に適応し、安定した状態を保っています。しかし、濁り水によって海水の化学的性質が変化したり、遺物の表面に土砂が堆積したりすることで、文化遺産の劣化が加速するおそれがあります。
加えて、風力発電所の建設が、文化遺産の調査や研究の機会を奪ってしまう可能性もあります。海底の沈没船や遺跡の多くは、まだ十分に調査されていない状態にあります。風車の建設が優先されることで、これらの文化遺産の存在が見過ごされたり、調査が困難になったりする恐れがあります。

文化遺産への影響
風力発電所の建設により、世界文化遺産候補地や景観計画区域など、文化的に重要な地域の景観が損なわれる可能性がある。
発電所の建設に際しては、文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約第11条2の規定に基づき、文化遺産への影響を適切に評価する必要がある。

ただし、風力発電所の建設が文化遺産に与える影響の程度は、立地場所や工事の方法、事前の調査の有無などによって異なります。適切な事前調査と配慮を行えば、文化遺産への影響を最小限に抑えることは可能であると考えられます。
文化遺産への影響を防ぐためには、風力発電所の計画段階から、海底の文化遺産の存在を十分に調査し、その保護を重要な検討事項として位置づける必要があります。海底の遺跡分布図の作成や、沈没船の位置の特定など、事前の調査を徹底することが求められます。
また、文化遺産が確認された場合には、風車の配置を変更したり、工事の方法を改善したりするなど、文化遺産の保護を優先した対応が必要です。場合によっては、文化遺産の移動や記録保存など、専門家の意見を踏まえた措置を講じることも重要です。
さらに、風力発電所の建設後も、文化遺産への影響をモニタリングし、問題が生じた場合には速やかに対処することが求められます。
洋上風力発電は、再生可能エネルギーの重要な選択肢ですが、海底の文化遺産の保護との両立を図りながら、持続可能な開発を進めていくことが重要です。文化遺産の保全と風力発電の両立は、人類の歴史と文化を守りつつ、持続可能な社会を実現するための重要な課題の一つと言えるでしょう。
海底の文化遺産は、先人の知恵と技術、そして歴史の物語を伝える貴重な財産です。一方で、再生可能エネルギーの導入は、地球環境の保全と持続可能な社会の実現に欠かせない取り組みです。両者の調和を図るためには、文化遺産の価値を正しく認識し、その保護を開発の重要な条件として位置づけることが肝要だと考えられます。そのためには、考古学や歴史学、海洋工学など、多様な分野の専門家の知見を結集し、長期的な視点に立った議論と合意形成を進めていくことが求められます。

ユネスコ水中文化遺産保護条約(2001年)

この条約は、水中文化遺産の保護と保存に関する国際的な枠組みを提供しています。水中文化遺産とは、文化的、歴史的、考古学的に重要な価値を持つ、少なくとも100年以上水中に沈んでいる人工の痕跡を指します。この条約は、水中文化遺産の保護を国際的な責務として位置づけ、各国に対して、自国の管轄海域内の水中文化遺産の保護と管理を求めています。

文化財保護法(日本、1950年)

この法律は、日本における文化財の保存と活用を目的としており、水中の文化遺産も保護の対象に含まれます。法律では、重要な文化財を「重要文化財」や「史跡」などに指定し、その保護と管理について規定しています。また、文化財の調査や研究、修復などに関する規定も設けられています。

沿岸域管理法(アメリカ、1972年)

正しくは「沿岸域管理法(Coastal Zone Management Act、1972年)」です。
この法律の目的は、アメリカの沿岸域の総合的な管理を目的としていますが、水中の文化遺産の保護は直接の目的ではありません。むしろ、沿岸域の自然資源の保護と持続可能な開発を目的としています。
法律では、各州に対して沿岸域管理計画の策定を求めていますが、歴史的、文化的に重要な資源の保護について明示的に規定しているわけではありません。むしろ、自然資源の保護に重点が置かれています。
水中の文化遺産の保護については、別の法律である「水中文化遺産法(Abandoned Shipwreck Act、1987年)」で規定されています。

水中文化遺産法(Abandoned Shipwreck Act)は、1987年にアメリカ合衆国で制定された法律で、沈没船や水中遺跡を文化遺産として保護することを目的としています。
1988年に施行されました。

連邦政府が沈没船や水中遺跡を所有し、州政府が管理・保護することを定めている。
歴史的・考古学的価値の高い沈没船や水中遺跡を保護の対象としている。
水中遺跡の発掘や遺物の収集には規制があり、学術的な調査が求められる。
一部の沈没船では、投資家が引き上げた遺物の売上金の配当を受けることができるなど、商業的発掘も行われている。
この法律の制定により、アメリカの水中考古学は大きく前進しました。しかし、一部の州では法の厳格な運用がなされておらず、学術的発掘の遅れが指摘されています。
また、スポーツダイバーの水中遺跡への関心を高め、適切な利用を促すことも今後の課題とされています。

保護されている沈没船法(イギリス、1973年)

この法律は、イギリスの領海内にある歴史的に重要な沈没船を保護することを目的としています。法律では、特定の沈没船を「保護されている沈没船」に指定し、その損傷や破壊、無許可の調査などを禁止しています。

これらの法律は、海底の文化遺産の重要性を認識し、その保護と管理のための法的枠組みを提供しています。ただし、実際の運用においては、文化遺産の位置の特定や、保護措置の実施、開発行為との調整など、様々な課題が存在します。
効果的な文化遺産の保護のためには、法律の整備だけでなく、調査研究の推進、専門人材の育成、国際的な協力体制の構築など、多面的な取り組みが求められます。

イギリスの領海内にある歴史的に重要な沈没船を保護することを目的としている
特定の沈没船を「保護されている沈没船」に指定し、その損傷や破壊、無許可の調査などを禁止している
1989年までにこの法律により指定された遺跡は34件に達しており、マリー・ローズ号はその最初の1件である
マリー・ローズ号は、ヘンリー8世の旗艦で1545年にフランスとの戦闘中にポーツマス港の沖で沈没した船です。1960年代に再発見され、1979年から82年にかけて全面的な発掘調査が行われました。

レクリエーションへの影響 風車の存在が、ヨットやサーフィンなどのマリンレジャーの妨げになる可能性がある。

洋上風力発電所の建設が、ヨットやサーフィンなどのマリンレジャーの妨げになる可能性が指摘されています。これは、風車の存在が、これらのレジャーの安全性や快適性に影響を及ぼすことが懸念されているためです。
ヨットは、風を動力として航行する小型の帆船です。洋上風力発電所が建設されると、風車が風の流れを変えてしまうことが考えられます。風車の後方では、風の乱れや渦が発生し、ヨットの航行に影響を与える可能性があります。特に、風車の近くを航行する場合、予期せぬ風向きや風速の変化に見舞われ、ヨットの操縦が困難になったり、安全性が脅かされたりする恐れがあります。

サーフィンは、波に乗ってボードを操る水上スポーツです。洋上風力発電所が建設されると、風車の基礎部分が海底に固定されるため、その周辺では波の状況が変化する可能性があります。風車の存在が、波の形成や伝播に影響を与え、サーフィンに適した波が生まれにくくなったり、波のコンディションが安定しなくなったりする恐れがあります。
また、洋上風力発電所は、多数の風車で構成される大規模な施設です。そのため、広大な海域が風車に占有され、マリンレジャーのための空間が制限される可能性があります。レジャー愛好者にとっては、風車の存在が、活動の自由や開放感を損ねる要因になりかねません。
さらに、洋上風力発電所の建設工事中は、工事船舶の往来や騒音、安全確保のための立ち入り制限などにより、一時的にマリンレジャーが制約される可能性もあります。
これらの影響は、マリンレジャーの快適性や満足度を低下させ、レジャー産業に経済的な打撃を与える恐れがあります。また、地域の観光資源としてのマリンレジャーの魅力が損なわれることで、地域経済にも悪影響が及ぶ可能性があります。
ただし、洋上風力発電所がマリンレジャーに与える影響の程度は、発電所の立地場所や規模、周辺の海域利用の状況などによって異なります。適切な計画と配慮により、影響を最小限に抑えることは可能だと考えられます。
マリンレジャーへの影響を軽減するためには、風力発電所の計画段階から、レジャー関係者を含む地域のステークホルダーとの十分な対話と合意形成が重要です。レジャーに配慮した風車の配置や、安全対策の徹底、工事スケジュールの調整などにより、共存の道を探ることが求められます。

沖縄県うるま市の「沖縄やんばる海水揚水発電所」は、世界初の海水を使用した揚水発電所で、近くには絶景のビーチがあります。

また、風力発電所の運用後も、マリンレジャーへの影響をモニタリングし、適宜、改善策を講じることが重要です。レジャーの状況や利用者の意見を継続的に把握し、問題が生じた場合には、風車の配置や運用方法の見直しなどを検討することが必要でしょう。
さらに、洋上風力発電所を、マリンレジャーと共生する新たな観光資源として活用することも考えられます。風車を見学できるツアーの開催や、風車の一部をレジャー施設として開放するなど、創意工夫次第で、マリンレジャーとのWin-Winの関係を構築できる可能性があります。

洋上風力発電施設を観光資源化
デンマークのMiddelgrunden洋上風力発電所では、地元の組合と電力会社が共同で所有し、観光スポットやレクリエーションの場として活用している。
洋上風車や風車部材の運搬船舶などを望める親水公園や展望台を設置することで、風車の眺望スポットとしてレジャー利用を促進できる。
洋上風力発電施設を活用したマリンレジャーメニュー
風車の運搬船舶や施設を活用して、クルーズやツアーなどのレジャー体験メニューを提供することが可能。
海水浴や遊漁などの海洋レジャー利用への展開も図れる。

Middelgrunden洋上風力発電所は、デンマークのコペンハーゲンの沖合約3.5kmに位置する、世界最大級の洋上風力発電所 老朽化が進み閉鎖
総出力は40MW、20基の風車で構成され、各風車の出力は2MWのボーナス社製
発電所の建設費用の50%は、コペンハーゲン市民8,650人が出資する市民出資金で賄われ、残りの50%はコペンハーゲン市営電力会社が出資
発電所の運営は、市民出資組合のMiddelgrunden Wind Turbine Cooperative社が行っている
年間発電量は約99,000MWhで、コペンハーゲンの2,200世帯分の電力を供給可能

洋上風力発電は、再生可能エネルギーの重要な選択肢ですが、地域の観光産業やレジャー活動との調和を図りながら、持続可能な開発を進めていくことが重要です。マリンレジャーとの共存は、地域の経済的・社会的な持続可能性を確保する上で重要な課題の一つと言えるでしょう。
マリンレジャーは、人々に海の楽しさや自然の大切さを体感してもらう貴重な機会です。一方で、再生可能エネルギーの導入は、地球環境の保全と持続可能な社会の実現に近づかせるものです。両者の共生を図るためには、お互いの価値や重要性を認め合い、長期的な視点に立った建設的な議論を重ねていくことが肝要だと考えられます。

発電所による環境汚染の懸念

水質汚濁 風車の基礎部分から有害物質が溶出し、海水を汚染する恐れがある。

洋上風力発電所の風車基礎部分から有害物質が溶出し、海水を汚染する可能性が懸念されています。風車の基礎には、主にコンクリートや鋼材が使用されますが、これらの材料から重金属や化学物質が海水中に溶け出し、水質汚濁を引き起こす恐れがあるためです。
コンクリートは、セメントと骨材、水を混ぜて固めた複合材料です。セメントの原料には、石灰石や粘土、鉄原料などが使用されており、これらには重金属類が含まれています。例えば、クロムやカドミウム、鉛などは、セメント中の不純物として存在し、海水との接触により溶出する可能性があります。

セメントの主な原料には石灰石と粘土が使われており、これらには微量の重金属類が含まれています。
石灰石には鉛(Pb)やクロム(Cr)などの重金属が微量ながら含まれている。
粘土類にも重金属が含まれる可能性がある。
また、鉄原料として酸化鉄(Fe2O3)なども使用されます。
これらの原料を適切に配合し、1450~1500°Cの高温で焼成することでセメントの中間製品であるクリンカが生成されます。
クリンカを粉砕し、少量の石膏を加えて微粉砕することで最終製品のセメントが製造されます。

また、コンクリートの混和剤として使用される化学物質が、海水に溶け出すこともあります。例えば、コンクリートの凝結を促進するための塩化カルシウムや、流動性を高めるための減水剤などには、環境負荷が懸念される物質が含まれている場合があります。
一方、鋼材には、防食のために亜鉛めっきや塗装が施されることがあります。これらの表面処理に使用される薬剤には、重金属や有機化合物が含まれている場合があり、海水との接触により溶出する恐れがあります。また、鋼材そのものが腐食することで、鉄イオンが海水中に放出されることもあります。
風車基礎からの有害物質の溶出は、周辺海域の水質を悪化させる要因となります。重金属類は、生物に対する毒性が高く、溶出した重金属が海洋生物の体内に蓄積されると、生態系への悪影響が懸念されます。特に、プランクトンや貝類など、重金属を濃縮しやすい生物への影響が大きいと考えられています。
また、化学物質の中には、内分泌かく乱作用を持つものがあります。内分泌かく乱物質は、ホルモンのバランスを乱し、生物の生殖や発生に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、魚類の性転換や、甲殻類の脱皮障害などが報告されています。

内分泌かく乱化学物質は、生物のホルモン受容体と結合し、ホルモンバランスを乱す化学物質のことを指します。特に、女性ホルモン(エストロゲン)受容体に結合する化学物質の生物への影響が懸念されています。
内分泌かく乱作用をもつ化学物質は、生物の生殖や発生に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、野生動物の個体数に対する内分泌関連の影響が認められています。また、ヒトにおいても内分泌系関連の障害の発生率が高く、かつ増加傾向にあります。
内分泌かく乱作用は、エストロゲン、アンドロゲン、甲状腺ホルモンの作用に限られるものではなく、複数のホルモン受容体と同時に相互作用する物質も存在します。
このように、内分泌かく乱化学物質は生物の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、その実態解明と対策が求められています。

さらに、有害物質による水質汚濁は、漁業資源の安全性にも影響を与えます。重金属や化学物質に汚染された魚介類を人間が摂取することで、健康被害が生じる恐れがあります。水産物の安全性に対する懸念は、漁業や水産加工業など、地域経済にも打撃を与えかねません。
風車基礎からの有害物質の溶出をめぐっては、環境リスク管理の不十分さや、長期的な影響評価の難しさなどから、批判的な意見が提起されることがあります。特に、基礎材料の選定や施工管理、モニタリング体制の不備などが指摘されています。
有害物質の溶出による水質汚濁を防ぐためには、まず、基礎材料の選定に細心の注意を払う必要があります。環境負荷の少ないセメントや骨材、混和剤を使用し、重金属類の含有量を可能な限り抑えることが求められます。また、鋼材の表面処理には、有害物質を含まない薬剤を用いることが重要です。
施工段階では、適切な品質管理と環境管理を徹底しなければなりません。材料の調達から打設、養生に至るまで、厳格な管理基準を設け、有害物質の混入や溶出を防ぐ必要があります。また、施工現場からの排水を適切に処理し、海域への影響を最小限に抑えることも重要です。

油漏れ事故 風車のメンテナンス作業時や事故時に、油が海上に漏出し、環境を汚染する可能性がある。

洋上風力発電所における油漏れ事故が環境に与える影響が懸念されています。風車のメンテナンス作業中や事故発生時に、風車に使用されている油が海上に漏出し、周辺の海洋環境を汚染する可能性があるためです。
風車には、ギアボックスや発電機、油圧システムなどに潤滑油や作動油が使用されています。これらの油は、風車の円滑な運転に必要ですが、同時に、漏出した場合の環境リスクを内包しています。
メンテナンス作業時の油漏れは、人的なミスや不適切な手順、設備の不具合などが原因で発生する可能性があります。例えば、油の交換作業中に誤って油を漏出させてしまったり、老朽化した設備から油が漏れ出したりするケースが考えられます。
一方、事故による油漏れは、風車の破損や故障、自然災害などが原因で発生する可能性があります。例えば、強風により風車のブレードが破損し、油圧システムが損傷した場合や、落雷によって風車の電気系統が故障し、火災が発生した場合などです。

強風によりブレードが破損し、油圧システムが損傷した場合
落雷により電気系統が故障し、火災が発生した場合
地震や津波などの自然災害により、制御盤が水没して電源が喪失した場合
大型風車は約1万点の部品で構成されており、素材も含めてその技術的・経済的波及効果は自動車産業に劣らないほど大きいため、事故による油漏れは深刻な問題となる可能性があります。

油が海上に漏出すると、海面に油膜が広がり、海洋生態系に深刻な影響を与える恐れがあります。油膜は、海水中の酸素の交換を妨げ、プランクトンや魚類の呼吸を阻害します。また、油の毒性成分が海洋生物に直接的な害を及ぼすことも懸念されます。
特に、海鳥は油汚染の被害を受けやすいと知られています。羽毛に油が付着すると、保温性や浮力が失われ、死亡や繁殖力の低下につながります。また、油に汚染された餌を食べることで、内臓に障害が生じる可能性もあります。

油が海面に広がると、水鳥の羽毛が油で汚れてしまいます。羽毛は疎水性の物質でコーティングされており、これによって水面に浮かんだり体温を維持することができますが、油に触れると溶けてしまいます。

その結果、水鳥は泳げなくなるだけでなく体温が低下し、死に至ることもあります。
また、汚染された状態で毛づくろいをしてしまうため、体内に石油を取り込んでしまい、内蔵機能を損傷するなどの健康被害を引き起こします。

水鳥の中には、油膜の広がった海面に好んで着水するものもいるといわれ、被害を大きくする要因となっています。
海鳥は海に住む生き物の中で特に被害を受けやすいとされています。
着臭とは、油に汚染されたエサやプランクトンを食べることで、体内に油分が蓄積することを指します。

さらに、油汚染は、漁業や観光業など、海洋資源を利用する地域産業にも大きな打撃を与えかねません。汚染された海域では、漁獲量の減少や、レジャーの制限など、経済的な損失が生じる恐れがあります。
油漏れ事故への懸念は、洋上風力発電に対する社会的な受容性を低下させる要因の一つとなっています。環境リスクの管理の重要性が十分に認識されていない、あるいは、対策が不十分であるとの批判が提起されることがあります。
油漏れ事故のリスクを最小限に抑えるためには、風車の設計・施工・運用・メンテナンスのすべての段階で、リスク管理を徹底しなければなりません。設計段階では、油漏れを防止する設備や、漏出した油を回収する装置の導入が求められます。また、定期的な点検・整備を通じて、設備の不具合を早期に発見し、修繕することが重要です。
運用段階では、油漏れ事故を想定した緊急時対応計画を策定し、定期的な訓練を実施することが必要です。事故発生時には、迅速な通報と、適切な拡散防止措置、回収作業などの初動対応が求められます。また、事故原因の究明と再発防止策の徹底も重要です。

海底ケーブルの影響 風車間や陸上との間を結ぶ海底ケーブルが、海底の環境を乱す恐れがある。

 

投げ銭

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