EM菌は似非科学 EM菌の正体は雑菌 食中毒 科学的な検証が不十分 疑似科学

 

  1. 免疫力が低い子供や高齢者にEM菌は危険です
  2. EM菌は科学的根拠が不足している
    1. 疑似科学の批判
  3. 日和見感染とは、通常は病気を引き起こさない微生物が、 宿主の免疫力が低下した際に感染を引き起こす現象を指します。
  4. アルコールやエタノールは、家庭内の掃除に便利です。
  5. EM菌が似非科学と批判される主な理由 科学的根拠がないから
  6. EM菌 雑菌による感染症リスクがある
  7. EM菌 ただの雑菌 光合成細菌は検出されなかった
  8. EM菌 なぜニセ化学と批判されるのか?
  9. EM活性液、EM菌培養液は危険です
  10. EM菌の培養液には大量の雑菌が増殖する
  11. EM菌と日本土壌肥料学会の関係
  12. 一般人が培養できるのは「食中毒菌」だけです EM菌の正体は雑菌
    1. サルモネラ属菌
    2. カンピロバクター
    3. 腸管出血性大腸菌(O157)
    4. 黄色ブドウ球菌
    5. 腸炎ビブリオ
    6. ウエルシュ菌
    7. ボツリヌス菌
    8. 食中毒の予防策
  13. ヨーグルトの自家製で食中毒リスクがある理由 乳酸菌を培養するには 煮沸消毒が必須
  14. 手作りヨーグルト 乳酸菌を培養する際に、容器、スプーンなどの煮沸消毒が重要な理由
  15. デブ菌とやせ菌の科学的根拠 菌だけで痩せやすさ太りやすさが決まるわけではない
  16. EM活性液を飲んだり目薬にしたり吸入するのは危険です 感染症
    1. 微生物のリスク
    2. 感染症の発生メカニズム
    3. 点眼や吸入のリスク
  17. EM菌には消毒や除菌の効果はありません。アルコール、エタノール、厄介なウイルス除菌には家庭用塩素系漂白剤などを使ってください。
  18. 疑似科学は、科学的な表現や形式を用いながら、実際には科学的な根拠や方法論に基づかない主張や理論を指します。
    1. 疑似科学の特徴
    2. 疑似科学と科学の違い
  19. ニセ科学が一般市民には科学と区別がつきにくい理由
  20. 似非科学(えせかがく)とは、科学的な方法論や理論を装いながら、実際には科学としての根拠や実証が欠如している現象や主張を指します。
  21. 生ユッケ たとえ新鮮だったとしても、生食は危険です
  22. 疑似科学の事例
    1. ゲルマニウム製品の健康効果
    2. コレステロールを健康に悪いとする言説
    3. 健康食品の効果を誇大に宣伝する広告
    4. 牛乳有害説
    5. ホメオパシー
    6. クリスタルヒーリング
    7. 超心理学
    8. 占星術
    9. マイナスイオン
    10. デトックス
  23. 疑似科学の特徴と問題点
  24. 疑似科学的な健康情報の特徴
  25. 疑似科学は、特に健康や医療に関連する商品において、消費者を欺くために利用される。
  26. EM菌の効果に関する多くの主張は、実験的な裏付けが不足していることが指摘されています。

免疫力が低い子供や高齢者にEM菌は危険です

EM菌の微生物構成
EM菌(Effective Microorganisms)は、さまざまな微生物を含む混合体ですが、その具体的な構成は研究によって異なることがあります。片瀬久美子の研究によると、EM菌を加えた培養液中にアシネトバクター属のAcinetobacter ursingiiが増殖していることが確認されました。この細菌は、日和見感染菌として知られ、特に免疫力が低下している人々に対して感染症を引き起こす可能性があります。

日和見感染菌の特性
アシネトバクター属は、通常は無害な細菌ですが、特定の条件下で病原性を示すことがあります。

これらの細菌は、免疫系が弱っている患者において、感染を引き起こすことが多いです。特に、病院内での感染症の原因として注目されており、耐性菌が増加していることも問題視されています。

培養環境と雑菌の影響
EM菌の培養液は、しばしば多様な微生物が混在する環境で作成されます。このため、意図しない微生物、特に日和見感染菌が増殖する可能性が高まります。研究では、EM菌の培養液に含まれる微生物の多くが「雑菌」であったことも指摘されています。これは、EM菌が本来持つとされる特性や効果に対する幻想を薄める要因となります。

健康リスクと注意点
EM菌を利用する際には、特に免疫系が弱い人々に対して注意が必要です。非加熱での飲用や点眼、吸入などの行為は、健康に良いとされることがありますが、実際には感染のリスクを高める可能性があります。特に高齢者や持病を持つ人々にとっては、こうした行為は避けるべきです。

EM菌の培養液にアシネトバクター属のような日和見感染菌が含まれるのは、EM菌自体の微生物構成と培養環境の影響によるものです。日和見感染菌は、通常は無害ですが、特定の条件下で感染症を引き起こすリスクがあるため、EM菌を利用する際には慎重な取り扱いが求められます。これらの情報を踏まえ、EM菌の使用に関する理解を深めることが重要です。

 

EM菌は科学的根拠が不足している

疑似科学の批判

EM菌は、様々な微生物が組み合わさったものとされていますが、その効果を裏付ける科学的証拠は乏しいとされています。多くの専門家や学会(例 日本ベントス学会、日本プランクトン学会)は、EM菌を「疑似科学」として批判しています。特に、EM菌が持つとされる「万能性」は実際には確認されておらず、これまでの研究ではその効果が否定されることも多いです。

構成微生物の不明瞭さ
EM菌を構成する微生物についても詳細な情報が不足しています。最新のメタゲノム解析によると、本来期待される「光合成細菌」が検出されないなど、実際に含まれる微生物が予想と異なることが明らかになっています。これにより、EM菌が持つとされる特異な効果への信頼性が揺らいでいます。

健康リスク
感染症のリスク
EM菌を使用した培養液には、日和見感染菌であるアシネトバクター属の細菌が増殖することがあります。この細菌は免疫系が弱い人々にとって特に危険であり、健康被害を引き起こす可能性があります1。特に、非加熱で飲用したり、点眼や吸入を行うことは推奨されておらず、高齢者や免疫不全の人々には特に注意が必要です。

使用方法の不適切さ
EM菌は生きた微生物であるため、その取り扱いや使用方法によって結果が大きく変わります。しかし、多くの場合、適切な指導や管理が不足しており、不適切な使用によって悪影響を及ぼす事例も報告されています3。例えば、悪化した水質や植物の成長不良などが挙げられます。

社会的影響
誤解を招く宣伝
EM菌はその効果について過剰に宣伝されることがあります。農業や環境問題の解決策として期待される一方で、それに対する科学的な裏付けが不十分なため、多くの人々に誤解を与えています。このような背景から、実際には効果がないにもかかわらず、多くの人々が期待を寄せてしまう状況があります。

政治的な関与
一部の政治家や団体がEM菌の普及を推進していることも問題視されています。これにより、科学的根拠に基づかない政策決定が行われる可能性があります。特に福島県などでは放射線対策として利用される動きも見られますが、その効果については依然として不明確です。

 

日和見感染とは、通常は病気を引き起こさない微生物が、 宿主の免疫力が低下した際に感染を引き起こす現象を指します。

日和見感染の定義
日和見感染は、宿主の免疫機能が何らかの理由で低下しているときに、通常は無害または弱毒性の微生物によって引き起こされる感染症です。これらの微生物は、健康な人に対しては感染を引き起こさないため、日和見的な性質を持っています。

日和見感染を引き起こす要因

日和見感染の主な要因

免疫抑制状態 がん、白血病、HIV/AIDS、膠原病などの疾患により免疫力が低下すること。
医療行為 中心静脈カテーテルの使用や臓器移植、放射線治療などが免疫機能に影響を与えること。
薬剤の影響 抗腫瘍剤や免疫抑制剤、長期の抗生物質使用が免疫力を低下させること。
外的要因 大規模な火傷や外傷、老化なども免疫力を低下させる要因となります。

主な病原体
日和見感染を引き起こす病原体

細菌
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、緑膿菌、結核菌など。

真菌
カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカスなど。

ウイルス
ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)など。

原虫
トキソプラズマなど。

これらの病原体は、通常は宿主の免疫系によって抑えられているが、免疫機能が低下すると感染を引き起こすことがあります。

日和見感染の影響
日和見感染は、特に免疫力が低下している患者にとっては非常に危険です。これらの感染症はしばしば難治性であり、重症化することが多いです。例えば、がん患者やHIV/AIDS患者では、日和見感染による合併症が致命的な結果をもたらすことがあります。

予防と管理
日和見感染の予防には、免疫力を維持することが重要です。これには、適切な栄養、感染症予防策、定期的な健康診断が含まれます。また、日和見感染の早期発見と治療が重要であり、特に免疫抑制状態にある患者では、定期的なモニタリングが推奨されます。

日和見感染は、宿主の免疫状態に大きく依存するため、医療現場ではそのリスクを常に考慮する必要があります。これにより、感染症の予防と早期治療が可能になります。


ヨーグルトの乳酸菌を培養するにも
使用する器具すべてを煮沸消毒する必要があるなど、培養するのは難しいです
煮沸消毒しないなど、手抜き、ズボラだと食中毒事件になります

EM菌の培養液には雑菌が多く含まれています
微生物や雑菌で食中毒を起こすため飲んだり塗ったりしないでください。

消毒・除菌には無水エタノールや消毒用エタノールを使用してください。

 

アルコールやエタノールは、家庭内の掃除に便利です。

その理由は、除菌・消毒効果、汚れの溶解能力、揮発性の高さなど、多岐にわたります。

アルコールやエタノールが掃除に適している理由を解説します。

除菌・消毒効果
アルコールは、細菌やウイルスを効果的に殺菌・消毒する能力があります。特に、消毒用エタノールは風邪やインフルエンザ予防に役立ちます。家庭内では、キッチンやバスルームなど、衛生管理が求められる場所での使用が推奨されます。例えば、冷蔵庫やシンク周りは食材を扱うため、清潔に保つ必要があります。エタノールを使うことで、洗剤のような残留物を残さずに消毒が可能です。

汚れの溶解能力
エタノールは水と油の両方に溶けやすい性質を持っており、様々なタイプの汚れに対応できます。油汚れや皮脂汚れなど、通常の水洗いでは落ちにくい汚れも、アルコールを使うことで簡単に除去可能です。特に、キッチン周りの掃除においては、油汚れに対する効果が顕著です。

揮発性の高さ
アルコールは揮発性が高いため、掃除後すぐに乾燥します。これにより、拭き跡が残らず、二度拭きの手間も省けます。特に、精密機器や電子機器の掃除においては、水を使うことができないため、エタノールが適しています。例えば、テレビやリモコンなどの家電製品は、エタノールを使って拭くことで、汚れを落としつつ、故障のリスクを避けられます。

多様な使用方法
エタノールは、冷蔵庫の内部や魔法瓶、密封容器の消毒、さらにはフローリングやテーブルの掃除にも利用できます。特に、冷蔵庫内は生ものを保管するため、しっかりとした消毒が求められます。エタノールを使うことで、食品に影響を与えることなく、安心して掃除ができます。

環境への配慮
エタノールは、ナチュラルな成分で構成されているため、環境への負担が少ない洗剤としても評価されています。化学薬品を使わずに掃除ができるため、エコ志向の家庭にも適しています。

アルコールやエタノールは、家庭内の掃除において非常に多機能で効果的なアイテムです。除菌・消毒効果、汚れの溶解能力、揮発性の高さ、多様な使用方法、そして環境への配慮といった観点から、掃除における活用が推奨されます。これらの特性を活かし、家庭内の衛生管理を徹底することが可能です。

 

EM菌が似非科学と批判される主な理由 科学的根拠がないから

科学的根拠の欠如
EM菌の効果を裏付ける信頼できる科学的データが不足している。開発元である研究機構が外部の批判的研究を認めず、客観性の高い検証が行われていない。著書などに基づく主観的な主張が多く、厳密に管理されたデータとは言えない。

構成微生物の不明確さ
EM菌の構成微生物は長らく不透明にされてきた。
最新のメタゲノム解析により、
EM菌に含まれる微生物の多くが雑菌であり、
効果を発揮するとされる光合成細菌などが検出されないことが明らかになった。


過剰な効能の主張
EM菌は農業用微生物資材として開発されたが、
健康食品や環境浄化など多岐にわたる分野で万能であるかのような宣伝がなされている。
しかし、これらの特殊効果を裏付ける信頼性の高い研究は皆無に近い。

閉鎖的な議論
EM菌をめぐる議論は、開発元の研究機構などの肯定派のコミュニティ内部でのみ活発に行われている。日本土壌肥料学会などの批判的な立場からの指摘に対し、EM側は効果の議論よりも体制批判に終始する傾向にある。

道徳的な支持基盤
EM菌の支持者の多くは、「共存共栄」などのキャッチコピーに訴求された道徳的な信念に基づいて行動している。科学的な根拠よりも、善良さを前面に押し出した主張が支持を集める一因となっている。

以上のように、EM菌をめぐっては科学的な検証の不足、曖昧な情報開示、過剰な効能の主張、閉鎖的な議論、道徳的な訴求など、疑似科学の典型的な特徴が指摘されている。客観的な立場から、EM菌の効果を冷静に検証し、議論を活性化させていくことが重要だと考えられる。

 

EM菌 雑菌による感染症リスクがある

EM菌(Effective Microorganisms)は、乳酸菌、酵母、光合成細菌などの有用微生物の集合体であり、主に農業や環境浄化に利用されています。EM活性液は、これらの微生物を液体状に増殖させたもので、様々な用途で使用されていますが、その効果や安全性には議論があります。

雑菌の存在とその影響
EM活性液の中には、意図しない雑菌が繁殖することがあります。特に、EM菌の培養過程で、アシネトバクター属のような日和見感染菌が増殖することが確認されています。これらの雑菌は、免疫力が低下している人々にとって危険であり、血液感染症を引き起こす可能性があります。

健康への影響
EM活性液を非加熱で飲用したり、点眼や吸入を行ったりする行為は、特に免疫系が弱い人々にとってリスクが高いとされています。これらの行為は、雑菌による感染症のリスクを高めるため、注意が必要です。

科学的根拠と批判
EM菌の効果については、科学的根拠が乏しいとする批判も多く存在します。特に、EM菌の「万能性」に関する主張は、実際の微生物構成や効果と乖離していることが指摘されています。例えば、光合成細菌が検出されなかったり、実際の微生物の種類が異なったりするケースがあります。

安全な使用方法
EM活性液を安全に使用するためには、以下のポイントに留意することが重要です。

使用対象の確認 免疫力が低下している人々は、EM活性液の使用を避けるべきです。

適切な管理 EM活性液は、使用期限内に使用し、適切な環境で保管することが求められます。長期間放置すると、雑菌が繁殖しやすくなります。

使用方法の遵守 EM活性液は、農業や環境浄化(ただし、科学的根拠は不足している)などの目的に応じた適切な方法で使用することが望ましいです。特に、食品や身体に直接触れる用途には注意が必要です。

EM活性液は、農業や環境浄化において有用な資材(科学的な裏付けは不足)として利用されていますが、雑菌の存在やその健康への影響については十分な注意が必要です。特に、免疫力が低下している人々にとっては、リスクを伴う可能性があるため、使用方法や管理に慎重を期すことが求められます。科学的な根拠に基づいた理解を深めることが、EM菌の安全な利用に繋がるでしょう。

 

EM菌 ただの雑菌 光合成細菌は検出されなかった

EM菌の構成微生物を最新のメタゲノム解析により調べた結果、
EM菌培養液には多くの「雑菌」が含まれていることが明らかになりました。

EM菌は特殊な善玉菌の集合体ではない
これまで、EM菌は光合成細菌や乳酸菌、酵母などの有用微生物の集合体であると宣伝されてきました。 しかし、実際に検出された主要な微生物の種類は、EM菌の特殊効果を出しているとされる光合成細菌が検出されず、EM側が主張してきた構成とは異なっていました。

EM菌の多くは雑菌
EM菌培養液に含まれる微生物の大半は、EM側が主張する有用微生物ではなく、
むしろ「雑菌」と呼ばれる微生物が多数を占めていました。
これは、EM菌が万能であるという幻想を覆す結果となりました。

EM菌の特殊効果は科学的根拠に乏しい
EM菌の様々な特殊効果については、科学的根拠が乏しく「ニセ科学」だと批判されています。 EM菌の構成微生物が実際とは異なることから、その万能性に対する幻想は薄まると考えられます。


以上のように、EM菌の構成微生物を詳細に調べた結果、
EM菌に含まれる微生物の多くが「雑菌」であり、
EM菌の特殊効果を裏付ける科学的根拠が乏しいことが明らかになりました。
EM菌の万能性は幻想に過ぎず、その宣伝には批判的な目を向ける必要があるでしょう。

 

EM菌 なぜニセ化学と批判されるのか?

EM菌(Effective Microorganisms)は、農業や環境保護、健康促進などに利用される微生物群として広く知られていますが、その効果に関しては科学的根拠が乏しいとされ、「ニセ科学」と批判されています。この批判の背景には、いくつかの要因が存在します。

科学的根拠の欠如
EM菌は、元々は堆肥作りを目的として開発されましたが、その後、様々な効果が謳われるようになりました。特に「万能微生物」としての宣伝が行われる中で、実際に効果があるとされる研究結果が乏しく、信頼性が問われています。

例えば、EM菌に含まれる微生物の解析結果では、期待されていた「光合成細菌」が検出されず、主要な微生物の種類も異なっていたことが明らかになっています。

さらに、EM菌の培養液には多くの「雑菌」が含まれており、これがその効果を疑問視させる要因となっています。

過剰な主張と誤解
EM菌の支持者は、放射能除染や水質改善などの効果を主張することがありますが、これらの主張には科学的な裏付けが不足しています。特に、福島の原発事故後に「放射能を消滅させる」といった過度な言説が広がり、多くの科学者から批判を受けました。このような誇張された主張は、一般の人々に誤解を与え、結果的に科学的な信頼性を損なう要因となっています。

社会的影響と倫理的問題
EM菌に関する疑似科学的な主張は、消費者に対して不当な期待を抱かせ、場合によっては健康被害を引き起こす可能性があります。特に、EM菌を利用した健康法が広まる中で、科学的根拠のない方法に依存することは、適切な医療を妨げる危険性があります。これにより、消費者が高額な商品を購入することになり、経済的な損失を被ることもあります。

EM菌に対する批判は、科学的根拠の欠如、過剰な主張、社会的影響など多岐にわたります。これらの要因が組み合わさることで、EM菌は「ニセ科学」として位置づけられています。科学的な検証が進むことで、EM菌に対する理解が深まり、実際の効果が明らかになることが期待されますが、現時点ではその信頼性には疑問が残ります。したがって、EM菌の利用に関しては慎重な姿勢が求められます。

 

EM活性液、EM菌培養液は危険です

EM活性液(EM菌)は、教授によって1980年代に開発された微生物資材であり、当初は土壌改良を目的としていました。しかし、その後、農業以外の多様な分野に応用されるようになり、特に健康や環境改善に関する効果が謳われています。このような背景の中で、EM菌は「疑似科学」や「ニセ科学」として批判されています。

科学的根拠の欠如
EM菌に関する主張は、科学的な検証が不十分であると広く指摘されています。
多くの研究が行われた結果、EM菌の効果は他の微生物資材と同程度であり、
特に医療や放射線除去に関する効果については信頼できるデータが存在しません。
例えば、EM菌を用いた水質改善の試みは、科学的な裏付けがないまま行われていることが多く、効果が確認されていないケースが多いのです。

社会的影響と批判
EM菌の提唱者は、外部の研究者による批判的な研究を受け入れない姿勢を示しており、その結果、EM菌に関する研究は閉鎖的なコミュニティ内でのみ行われていることが問題視されています。また、EM菌の効果を信じる人々は、道徳的な善意に基づいて行動しているため、批判に対して防御的になる傾向があります。

健康リスクと誤解
EM活性液を飲用したり、点眼や吸入することが推奨されることがありますが、これには健康リスクが伴う可能性があります。例えば、EM菌培養液にはアシネトバクター属の細菌が増殖することがあり、これは感染症のリスクを高める要因となります。こうしたリスクが認識されないまま、EM菌の使用が広まることは問題です。

EM活性液は、農業資材としての利用は一定の効果があるかもしれませんが、健康や環境改善に関する主張は科学的根拠に乏しく、疑似科学とされることが多いです。批判的な視点を持ち、科学的な検証を重視することが重要です。EM菌の効果を信じることは個人の自由ですが、その背後に潜むリスクや誤解についても十分に理解する必要があります。

 

EM菌の培養液には大量の雑菌が増殖する

EM菌の培養液に雑菌が多く含まれる理由は、EM菌(有用微生物群)の特性や培養過程に起因しています。

EM菌とは
EM菌は、乳酸菌、酵母、光合成細菌など、さまざまな微生物の集合体です。この微生物群は、主に農業や環境保全のために利用され、土壌改良や植物の成長促進に寄与するとされています。しかし、EM菌という特定の菌種は存在せず、あくまで有用な微生物の集まりを指します。

雑菌の存在理由
培養環境の特性
EM菌の培養液は、微生物が繁殖しやすい栄養豊富な環境を提供します。このため、意図しない他の微生物(雑菌)が混入しやすくなります。特に、糖蜜や米のとぎ汁などの有機物を使用する際には、雑菌も同時に増殖する可能性があります。

競争の結果
EM菌の培養液中では、EM菌が他の微生物と競争しながら成長しますが、雑菌が優位に立つこともあります。特に、悪玉菌が優勢になると、EM菌の割合が減少し、最終的に雑菌が支配的になることがあります。

発酵過程の影響
EM菌の発酵過程で、一定の条件(温度、pHなど)が満たされない場合、雑菌が繁殖しやすくなります。例えば、発酵温度が低すぎると、EM菌の活動が抑制され、雑菌が優位になることがあります。

健康への影響
EM菌の培養液には、アシネトバクター属のような日和見感染菌が含まれることがあり、これが健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に免疫力が低下している人々にとっては、感染症のリスクが高まるため、注意が必要です。
まとめ
EM菌の培養液に雑菌が多く含まれるのは、培養環境の特性や競争、発酵過程に起因しています。これにより、意図しない微生物が増殖し、EM菌の効果が減少する可能性があります。したがって、EM菌を利用する際には、雑菌の管理や培養条件の最適化が重要です。

 

EM菌と日本土壌肥料学会の関係

EMは1996年に日本土壌肥料学会によって効果が認められないと発表されたことで、日本国内外で大きな反響を呼びました。この発表の背景には以下のような経緯があります。
EMの有効性をめぐる議論の高まり
1990年代後半、EMの有効性をめぐって研究者間で議論が高まっていました。特に、日本製のEM製品の効果について、タイの研究者から疑問の声が上がっていました。
タイ政府は独自の研究費と人員を投入し、EMの多面的な研究を行いました。その結果、EMの有効性を示す研究成果が得られたと報告されています。
一方、日本国内では各地の農業関連研究機関でEMの試験が行われましたが、明確な効果が認められなかったというのが大半でした。

日本土壌肥料学会の発表
このような状況の中、日本土壌肥料学会は1996年に「微生物資材及びEM菌に関する学会の見解」を発表しました。この見解では、EMは効果が認められないとする内容でした。
発表の背景には、MOAグループから500万円の支援を受けていたことが指摘されています。

発表の影響と反響
日本土壌肥料学会の発表は、日本国内はもとより世界中に大きな影響を及ぼしました。
EMを批判する研究者の多くが、EMを正しく検証したわけではありませんでした。しかし、日本の学会で否定されたEMを他国で使うべきではないという非難の声が相次ぎました。
一方で、EMの有効性を示す多くの査読論文が世界中の研究者によって発表されるようになりました。


日本土壌肥料学会の発表は、EMをめぐる議論を大きく動かしました。
しかし、その発表には以下のような問題点が指摘されています。

EMの効果判定は主に収量のみで行われ、品質や土壌改良効果などの項目は考慮されていなかった
経時的な効果の検証が行われておらず、1回きりの比較試験であった
支援金の受領など、学会の公平性に疑問符がつけられている
また、EMの有効性を示す研究成果が多数発表されるようになった現在では、学会の発表内容を再検討する必要性も指摘されています。
学会の発表は、EMをめぐる議論を活性化させ、研究の進展につながった面もあります。一方で、学会の公平性や発表内容の妥当性については、今後さらに検討が必要だと考えられます。

EM菌の構成微生物を最新のメタゲノム解析により調べた結果、
EM菌培養液には多くの「雑菌」が含まれていることが明らかになりました。

EM菌の主要構成微生物は乳酸菌、酢酸菌、酵母、糸状菌
メタゲノム解析の結果、EM菌(微生物資材EM1)の
主要構成微生物は乳酸菌、酢酸菌、酵母、糸状菌であることが判明しました。

一方で、EM菌に含まれるはずの「光合成細菌」は検出されませんでした。

EM菌開発者の反論
EM菌の開発者は、平板希釈法では光合性細菌が検出されないと反論しています。
EM1はpH 3.5以下の強酸性のため、光合成細菌はシスト状態(休眠状態)になっており、施用後に発芽・増殖すると述べています。

雑菌の混入
メタゲノム解析の結果、
EM菌培養液に含まれる微生物の多くは「雑菌」であることが明らかになりました。
これは、EM菌の開発者の主張とは異なる結果です。

EM菌の万能性への疑問
EM菌の様々な特殊効果を出しているとされる「光合成細菌」が検出されず、
主要な微生物の種類も実際に検出されたものとは異なっていたことから、
EM菌の万能性に対する幻想は薄まると期待されています。

以上のように、最新のメタゲノム解析の結果、
EM菌培養液には多くの「雑菌」が含まれており、
EM菌の主要構成微生物は
乳酸菌、酢酸菌、酵母、糸状菌であることが明らかになりました。
この結果は、EM菌の開発者の主張とは異なるものでした。

 

一般人が培養できるのは「食中毒菌」だけです EM菌の正体は雑菌

食中毒は、細菌、ウイルス、寄生虫、化学物質などが原因で発生しますが、特に細菌性食中毒が多く見られます。以下に、主な食中毒菌とその特徴を示します。

主な食中毒菌

サルモネラ属菌

主な感染源 鶏卵、鶏肉、牛肉
潜伏期間 8~72時間
症状 腹痛、下痢、発熱、嘔吐
特徴 サルモネラ菌は動物の腸内に生息し、特に鶏卵の殻や鶏肉に付着しやすい。加熱不足が原因で感染することが多い。

カンピロバクター

主な感染源 鶏肉、井戸水、生野菜
潜伏期間 2~5日
症状 激しい下痢、腹痛、発熱
特徴 鶏肉に多く存在し、加熱不十分な料理を通じて感染する。調理器具の交差汚染もリスク要因となる。

腸管出血性大腸菌(O157)

主な感染源 加熱不足の牛肉、サラダ、井戸水
潜伏期間 3~5日
症状 血性下痢、腹痛、発熱
特徴 少量の菌でも感染する強い毒性を持ち、特に子供や高齢者に重篤な症状を引き起こすことがある。

黄色ブドウ球菌

主な感染源 調理者の手、食品
潜伏期間 30分~6時間
症状 吐き気、嘔吐、腹痛
特徴 人の皮膚や鼻に常在し、傷からの感染が多い。加熱しても毒素は壊れないため、調理時の衛生管理が重要。

腸炎ビブリオ

主な感染源 魚介類
潜伏期間 約12時間
症状 腹痛、下痢、発熱
特徴 夏季に水温が上昇することで増殖しやすい。生食や加熱不足の料理が原因となる。

ウエルシュ菌

主な感染源 煮込み料理、カレー
潜伏期間 6~18時間
症状 腹痛、下痢
特徴 大量に調理された食品が温度低下中に増殖し、特に給食での集団発生が見られる。

ボツリヌス菌

主な感染源 缶詰、瓶詰、真空パック食品
潜伏期間 12~36時間
症状 神経症状(視力障害、呼吸困難)
特徴 強力な神経毒を生産し、特に不適切な保存方法が感染の要因となる。
特に乳幼児に対する危険性が高い。

食中毒の予防策

食中毒を予防するためには、以下のポイントが重要です。
手洗いの徹底 生の肉や魚介類を扱った後は必ず手を洗う。
調理器具の分ける 生の食材と加熱済みの食材を扱う器具を分ける。
十分な加熱 食品は中心までしっかり加熱する。
適切な保存 食品は冷蔵庫で適切に保存し、汁が他の食品にかからないようにする。
食中毒は、適切な衛生管理を行うことで大部分は防ぐことができます。特に調理時の注意が、食中毒のリスクを大きく減少させることにつながります。

 

ヨーグルトの自家製で食中毒リスクがある理由 乳酸菌を培養するには 煮沸消毒が必須

手作りヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加えて発酵させるだけの簡単な工程で作れます。発酵時間を調整することで酸味をコントロールでき、植え継ぎ(最初に作ったヨーグルトを次の種菌として使うこと)ができるので、市販品より安く作れる利点もあります。

一方で、手作りの際は食中毒リスクがあります。
衛生的な作り方ができないと、黄色ブドウ球菌などの食中毒菌が混入・増殖するリスクがある。黄色ブドウ球菌は手や器具についている可能性があり、一度増えた毒素は熱に強いため注意が必要です。
発酵には40~45°Cが適温だが、この温度域は食中毒菌にとっても増殖に適している。発酵中は食中毒菌が増えやすい環境にあると言えます。

植え継ぎをすると、家庭内の環境で乳酸菌の組成が変化し、期待した味のヨーグルトが再現できないことがある。乳酸菌のバランスが崩れると、食中毒菌が増えやすくなる可能性があります。
市販の種菌や乳酸菌飲料の中にも、セレウス菌などの芽胞形成菌が混入していることがある。これらは低pH域でも増殖できるため、発酵中に増えるリスクがあります。

以上のように、手作りヨーグルトは作り方次第では食中毒のリスクがあるため、十分な殺菌消毒と適切な発酵温度管理が重要です。また、植え継ぎは安定した品質を望むなら避けた方が無難でしょう。
食中毒を予防するには、「つけない・増やさない・殺す」の3原則を守ることが基本です。ヨーグルトを安全に楽しむには、市販品を選ぶか、手作りの場合は衛生管理と温度管理を徹底することが求められます。

 

手作りヨーグルト 乳酸菌を培養する際に、容器、スプーンなどの煮沸消毒が重要な理由

雑菌の繁殖を防ぐ
乳酸菌培養容器、ヨーグルトメーカーに雑菌が入ると、乳酸菌の増殖を阻害したり、変質を引き起こす可能性があります。容器を煮沸消毒することで、雑菌を死滅させ、乳酸菌のみが増殖できる環境を整えます。

安全性の確保
雑菌が繁殖すると、ヨーグルトが変色したり、変な臭いがするなどの品質劣化が起こります。さらに、中には有害な細菌も含まれている可能性があります。容器の煮沸消毒により、安全で品質の高い乳酸菌製品を得ることができます。

発酵の促進
雑菌の存在は、乳酸菌の増殖を阻害し、発酵を遅らせる要因となります。容器を清潔に保つことで、乳酸菌が順調に発酵を進められるようになります。

再現性の確保
同じ条件で乳酸菌を培養するためには、容器の清潔さが重要です。煮沸消毒により、毎回同じ品質の製品を作ることができます。

保存性の向上
雑菌の混入を防ぐことで、乳酸菌製品の保存性が高まります。煮沸消毒した容器で培養することで、長期保存が可能になります。

以上のように、乳酸菌培養における容器の煮沸消毒は、雑菌の排除、安全性の確保、発酵の促進、再現性の確保、保存性の向上など、多くの利点があります。乳酸菌を安定して培養するには、この工程を欠かすことはできません。

ヨーグルトの乳酸菌培養は難しいです 面倒くさがって手を抜くと雑菌を培養してしまいます。

EM菌は雑菌であり、消毒や除菌効果はありません。
消毒や除菌にはアルコールやエタノールなどを使用してください

 

デブ菌とやせ菌の科学的根拠 菌だけで痩せやすさ太りやすさが決まるわけではない

不安商法 分かりやすい愛称、通称名が付けられているものは怪しいです

デブ菌の代表はファーミキューテス門、
やせ菌の代表はバクテロイデーテス門の細菌とされています。
特にバクテロイデス属とアッカーマンシア属が有名
ただし、日本人の場合アッカーマンシア菌は欧米人ほど多くは見られない


デブ菌とやせ菌は実在し、腸内細菌叢の違いが肥満に影響することが、動物実験と一部の人での研究から示唆されています。

動物実験の結果
肥満マウスとやせマウスから腸内細菌を採取し、無菌マウスに移植したところ、同じ餌を食べていても肥満マウス由来の細菌を移植したマウスの方が太りやすくなった
逆に、肥満マウスとやせマウスを同じケージで飼育すると、肥満マウスの体重が減少した。これは、やせマウスの腸内細菌の影響と考えられる

人での研究
肥満者にやせ人の便を移植すると、インスリン抵抗性が改善された
日本人の腸内では、欧米人に多いやせ菌の一種「アッカーマンシア菌」が1%以上を占める人は10%程度にすぎない

以上より、腸内細菌の違いが肥満に影響する可能性は示唆されているものの、デブ菌ややせ菌だけで太りやすさや痩せやすさが決まるわけではありません。
腸内環境の改善は健康的なダイエットの一助となりますが、食事や運動など、総合的なアプローチが重要です。

 

これから生活習慣病予防食品の開発が進められるでしょう。
しかし便乗して何の効果もない健康食品が販売されることが予想されます。

正式名称ではなく、愛称や通称で書かれてある場合は
科学的根拠がない健康食品であるパターンが多いです

 

EM活性液を飲んだり目薬にしたり吸入するのは危険です 感染症

 

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